2013/06/01-

時間の無駄だから読まないほうがいいよ。

Kホール行ってお茶して帰った。

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 今日は夜公演。演目はエグモント、ショパンの協奏曲とドヴォルザーク交響曲第九番。協奏曲を聞くのはたぶん二年越しのことで、ほんとうに久々。協奏曲は自分から聴こうと思わないからなのだけれど、遠ざけていたからなのか余計に染み入るものがあったのだと思う。帰ってすぐにリヒテルの盤を購入。


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 帰りは例のロシア料理店でお茶。ジャムと紅茶を交互に飲むロシアンティースタイル。はじめての経験テーブルに並んだ当初は面食らったけど、口にしているうちに慣れる。というか親しみすら沸いた。理由は二点。   

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 まず味。お酒に例えると日本酒と塩辛、渋みと塩味のような組み合わせで、紅茶の渋みと酸味が互いに補強しあう。イギリスのスコーンやケーキのようは紅茶の味を際立たせるために淡く仕上げるものだけれど、目指している方向がそもそも違う。茶請けよりつまみ、酒の肴のような趣がある。

 あと見た目。ジャムをそのまま皿にのっている姿はイギリスのアフタヌーンティーと比較すれば品はないのだけれど、その分飲んでいる側は気張らなくてよい。

 イギリスもといアフタヌーンティーは優雅に飲むものだが、それとは対極にある。いちいちスコーンにクリーム塗ってバター載せて……なんてことはしない。スプーンでジャムを口にダイレクトに運ぶ。そして紅茶を飲む。また食べる!飲む!!の繰り返し。学生時代にウォッカを飲んでいた頃に黒パンとウォッカを交互に口にして無限に飲む……というようなことをしていたけどあれに似ている。東欧の食文化ってみんなこんな感じなのだろうか?(吐血してやめた)

 調べてみると、ロシアンティーはモスクワ周辺にあるものでサンクトペテルブルクにはないらしい。これは推測だが、サンクトペテルブルグになかったのは貴族が受け付けなかったからではないだろうか。これを帝政時代の王侯貴族が好んだとは思えない。この飲み方が似合うのはどちらかというとコルホーズだと思う。僕は労働者階級の出身なのでこの飲み方が気に入った。明日からジャムを用意しよう。

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 話が飛んでしまった。実はティーセットにはプラムのタルトが一緒についてくる。甘酸っぱいプラムに生クリームの組み合わせで、これが紅茶に合う。ジャムだけでも十分飲めるけど、甘いものは別腹なので……。

 まぁそんな一日だった。