印象 2013/06/01-

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まなびストレート2013年度感想

なんだかんだで毎年見直してる『まなびストレート』の感想。今年でちょうど三回目。

あらすじ

「少子化が進行して学校に通うことが普通で亡くなった世界で、旧世代のお祭「学園祭」を開催するために苦悩する少女の物語」

・今年はSFだと思った。

 学園祭アニメなのになぜ少子化とかややこしい問題設定を取り込んでいるのかいままで疑問だったのだけれど、この設定があるから話自体が成立していることに気がついた。

 これは学園祭をめぐって生徒会と理事が対立する第9話「わたしたちのうた」、特に理事の言い分によくあらわれている。曰く、「就職して街で遊び歩くことが“普通の楽しみ”となっている今、わざわざ学校に学びに来ている学生が祭を催す理由とは何か?」

 この問は子どもが減れば「文化的価値のなくなった学園祭をやめさせようとする勢力」、その価値観に対抗して「皆で盛り上げよう」とする二つの勢力が成立しうるということを示している。言い換えれば「学園祭の価値」は少子化によって簡単に揺らぎ、「学園祭の復活」には今では考えられないような努力が必要になるかもしれない、ということ。

 学園祭の大道をいっているようにみえて、実際にはパラダイムシフトがメインテーマのSF作品になっている。

とか今年は思った。

 

・プロテストアニメかどうかって話

 「大人の事情おかまいなしに学園祭をやろう」というのが基本的なコンセプトなのは間違いないけど、学生運動云々ほどまではいかないというのが、その筋の感想。確かに、70年代を彷彿とさせる演説場面も存在はする。


【一揆!一揆!】まなびストレート 演説シーン - YouTube

 生徒たちに知らされぬ間に決定した合併とそれに伴う学園祭の中止、生徒会室を占拠しそれに対抗しようとする生徒会の構図はまさしく東大安田行動のそれに近いといえる。

 ただ、この作品での描き方は教師対生徒会という構図も含めて学生運動の“パロディ”だし、先にあげた場面も学内で完結しているからこそ意味がある。

 理由は単純明快で、彼女らが望んでいるのは革命ではなく“学生の権利として学園祭を開催せよ”という至極真っ当なものだから。社会の転覆を目指す学生運動とは似ても似つかない。

 理事(権力)も生徒会も学校を盛り上げようという意思自体は同じで、その立つところが違うだけ。だからこそ、生徒会はゲバ棒はもっていても、それで実力行使にはでないし、授業時間になれば席につくし、試験も受ける。それに、解決手段として最終的にとったのは署名活動だったしね。