2013/06/01-

時間の無駄だから読まないほうがいいよ。

ダンジョン飯 3巻

 魔物を煮たり焼いたり食べたりするRPGグルメマンガの三冊目。相変わらず、剣と魔法の世界を料理(という科学)をもって引っ掻き回すのが良い。

 苦労して倒した巨大イカを尻目に体内を這いずりまわっていた寄生虫を蒲焼きにして食べたり、食草の皮を向いて食べたり(これに関しては我々もジャガイモのように皮に毒物が含まれているものを食べているのだから笑うこともできないのだが)、毒ガエルの皮をなめして防護服を仕立てる様子が楽しい。

 キャラクターが固まってきたこともあって、ライオス一行の異常性が顕になりはじめているのも面白い。自分たちが襲われた場所で飯の残り香を嗅いで「どういう神経してんだ」と怒るパーティー、水棲馬の肉を液状のウンディーネで煮込んだシチューを食すマルシルに唖然とするナマリ。ダンジョン飯、というタイトル、RPGという自由自在な世界観によって隠蔽されてはいるが、彼らが行動は我々の現実でいえば山道で熊や鹿を捌いたり、虫で煮こみをつくっているようなもので著しく常識を欠いている。彼らはあくまでゲテモノ食いである、という自覚が一行のキャラクターを引き立たせている。

 

 p.21,23,28,52,56,63,106,131,157,180