2013/06/01-

時間の無駄だから読まないほうがいいよ。

インデペンデンス・デイ [Blu-ray]

 

 

 

 ニューヨーク、ロサンゼルス、そしてワシントンに出現した巨大円盤と米国の戦い。
 円盤の巨大感、細々としたディテールがが強烈な印象を残す作品。月面を覆い尽くすように現れる巨大な影、ニューヨークを包囲するように落ちる巨大な燃える雲、炎上するホワイトハウスと大きすぎて魚眼レンズを通して観たような錯覚を起こさせる巨大円盤。影や雲といった実際の気象現象を引用することで予備的なスケール感を表し、とどめに無数の構造物や突起、光源に覆われた円盤そのものをアメリカの広大な情景と合成し、比較させることで、ひとつの都市、ひとつの国の終わりを見事に表している。(スクリーンに投影可能な情報量の都合から考えて、この作品はTVで見る意味はない)
 大統領率いる縦列応対のF-18が離合集散し小型UFOと空戦を繰り広げる光景や生き残った人々がキャンピングカーでバッファローの群れの如く移動する様子も理屈抜きに美しい。
 ワシントンとホワイトハウスの炎上が世界の終末を予感させ、黒人パイロットがエイリアンを捕獲し、大統領自らF-18に乗り込み戦列に参加し空戦に参加し、アメリカと地球の勝利を宣言するという物語の流れも(ややパクス・アメリカーナを臭わせはするが)90年代の終末論的な雰囲気をひっくり返すような豪快さがあって面白い。