2013/06/01-

時間の無駄だから読まないほうがいいよ。

八月が終わるには、まだ早すぎる

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08/21 血と砂 [DVD]

血と砂 [DVD]
北支に出征した少年軍楽兵たちが(下らなすぎて笑うしかない)戦争を前に全滅していく噺。喜八が士官学校で培った苦痛を笑い飛ばす技術、江分利満氏制作で得た戦中派独特の戦争観が昇華され戦争映画としては異色の作品として仕上がっている。 三年後に制作される『肉弾』で魚雷に乗り込む戦中派がここでは憲兵を笑い飛ばし、最後には迫撃砲の餌食となっているが、これは彼自信のIFということでもあろう。 ナイス! 
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08/11 有頂天家族 (The Eccen 有頂天家族 (The Eccentric Famil
第四話 大文字納涼船合戦 第五話 金曜倶楽部 役者が揃った所でいきなり五山の送り火。どんちゃんうるさくうざったい夷川家、その横で目配せし合う矢三郎と弁天が愛らしくてよろしい。あと、井戸籠もり悩み相談所の矢二郎がいいキャラしてる。 ナイス! 
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08/13 四畳半神話大系 第4巻(初回限定 四畳半神話大系 第4巻(初回限定生産版)[DVD]
インドアカウンセリング巻。福猫飯店まで続いてきた悲壮に満ちた可能性としての大学生活は終わり、主人公は四畳半へと引きこもる。結局のところ、人間は阿呆として人生を生きるしかない云々と結論付ける辺り、大学生の特質を突いているようで面白かった。 ナイス! 
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23歳、非モテにして休学五回生というおよそ褒めるべきところのない京大生の闘争記録。鴨川等間隔カップルへの憎悪やクリスマス占領下の四条河原町の居心地の悪さ等々、京都で学生生活を送った喪男なら一度は経験したであろう悲劇が滑稽に描かれていて面白い。が、アクティブだったり複雑な彼女がいたりと根本的な部分ではリア充なので、主人公は冬の鴨川に簀巻きにして放り込まれても文句は言えないと思う。
 
ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 8月1日 - 編集
 
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撫子の密会に花子がどこまで気づいているのかが気になる。
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

08/31 激動の昭和史 沖縄決戦 [DVD 激動の昭和史 沖縄決戦 [DVD]
戦場の物語性を排して、ただひたすらに“地獄絵図”を再現することに徹した(幹部視点の)沖縄戦。客観とは言い難いが、悲劇一点で描かれがちな沖縄を(勇壮で)歴とした戦場、(悲劇的な)自決の地、その両方が混じりあったものとして再現している点で価値がある。 陸海軍民の区別、鉄血勤皇隊や武剋隊等が年齢の区別なく皆が死んでいく様子は見ておいて損はない。 ナイス! 
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08/30 御先祖様万々歳! Vol.2 [ 御先祖様万々歳! Vol.2 [DVD]
(設定上の)曾孫出現によって崩壊した一家が惰性的に再構築されていく話。一家は家を破壊することでその場しのぎの物語を得たが、その先は絶望と労働の繰り返しでしかなかった。かつての家族はようやく安定した生活と退屈な日常性の関係に気付き、新たな刺激を求めて武器を取る。 ここにきて血縁と暴力を結びつける展開を押し込んでいるのが非常にすかっとしているのが良い。 ナイス! 
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08/30 御先祖様万々歳! Vol.1 [ 御先祖様万々歳! Vol.1 [DVD]
(設定上の)曾孫出現によって崩壊していく一家の物語。突如出現した少女に、母は同族としての嫌悪を、父は生きているうちに顔を見れるかわからない曾孫を観、息子は性欲対象としての女を観る。血縁をもって家族の血縁的結びつきを壊すあたり斬新。 ナイス! 
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08/29 72M(セブン・トゥ・エム) [ 72M(セブン・トゥ・エム) [DVD]
ロシア製の潜水艦沈没物、とみせかけた沈没を契機にした乗員の思い出話集。人物描写に重点をおいているが、ゆったりとしたロシア的なタッチで描かれる軍艦だけでも見る価値がある。特にキーロフ、キンダ級は重量感を感じさせてよかった。 ナイス! 
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08/28 眼下の敵 [DVD] 眼下の敵 [DVD]
南大西洋で巡り合った米駆逐艦とUボートの一騎打ち。聴音機を軸に海面と海上を行ったり来たり、軍歌演習をつかった米駆逐艦へのメッセージ等の演出が素晴らしい。テンプレ感のあるナチ嫌いの古参兵と総統崇拝新兵の温度差も軍歌演習というカタチで昇華されており興味深い。 物語演出共に文句なしなのだが潜水艦モノにあるまじき大音量サントラにどうしてもいらついてしまう。五十年代末期とはいえ、どうにかならなかったのだろうか。 ナイス! 
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08/27 大怪獣バラン [DVD] 大怪獣バラン [DVD]
日本のチベット三割、自衛隊七割といった具合の作品。序盤に登場する岩手山中の何ともいえない不気味さがあって面白い。バランが登場した所で怪しさが最高潮に達するまではよかったが、自衛隊が駆除に乗り出した所からは延々と人間側の砲火が映るばかりで何だか哀しい。自衛隊のPVと割り切ると中々楽しめる代物だが、怪獣映画としては微妙かもしれない。 ナイス! ​★
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08/27 スマイルプリキュア!  DVD スマイルプリキュア! DVD Vol.1
1巻はみゆき、あかね、やよいの紹介。みゆきだけプリキュアになった理由が違うというのが興味深い。バレーの敗北に悩むあかねも自作を弾かれて絶望するやよいも不安を保管してくれる”友情”のために変身したが、当のみゆきはハッピーのため、あるいは絵本への憧れの延長が動機になっている。 ナイス! 
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08/26 太平洋奇跡の作戦 キスカ [DV 太平洋奇跡の作戦 キスカ [DVD]
アリューシャン列島キスカ島からの守備隊撤退作戦。阿武隈はじめ第五艦隊が霧のキスカを進んでいく光景は東宝戦争映画の中でも抜群の美しさを誇っていると思われる。この映画を何度観たか覚えてないが、やはり霧の中でうろうろする艦隊にははらはらさせられ、大発に乗り込む場面で涙腺が潤んだ。派手に火薬をつかわなかったからこそ出来上がった名画。 ナイス! 
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08/24 ゴーストバスターズ2 ゴーストバスターズ2
ゴーストバスターズ対東欧の亡霊。今回もNYのど真ん中を歩くフランス製の石像やら入港するタイタニックやら気が狂ってるとしか思えない化物だらけで面白い。のだが、1以後の展開がどうも不自然。特に市長との関係や負債は前作を否定しているようでどうにも受け付けなかった。 ナイス! 
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08/20 ウルトラセブン Vol.1 [D ウルトラセブン Vol.1 [DVD]
参謀に藤田進、平田明彦、佐原健二を配置した珍しい作品で、いよいよ「戦争を知らない子どもたち」が画面を締め始めたことを感じさせる。一話から四話まで殆ど人間に擬態した宇宙人の侵略が主題で、セブンの異色さが現れているエピソードが多い。特に第三話『湖のひみつ』はピット星人の擬態と工作が巧みで面白い。擬態フルハシ隊員の豹変振り、エレキングもよかった。 ナイス! ​★​★
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08/19 海底2万マイル [DVD] 海底2万マイル [DVD]
海洋学者アロナクス教授とネモ船長の旅行記。ヴェルヌの緻密な自然描写を排しネモの無政府主義的な側面を強調、原作よりもやや政治劇よりの作品になっている。ネッドの野蛮、西欧人振りがいい感じにネモとの対比効果を生んでいて面白い。特に食事の素材がタコだったことを知って、思わず吐き出す場面等は(西欧的な)海洋に対する無知を象徴しているようでよかった。 ナイス! 
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08/18 ラストUボート [DVD] ラストUボート [DVD]
遣日潜水艦作戦を描いた作品。作戦途中でドイツの敗戦を聞かされた乗員の反応、やりとりがメインの作品で、あとはdas bootのコピーがちらほらと。乗員の潜水艦作戦自体への疑問、敗戦になってもなお作戦の遂行を主張するナチ党員、未だ降伏していない祖国の為に作戦の継続を主張する日本人の三勢力の特徴が詳しく面白かった。 ナイス! 
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08/17 ゴーストバスターズ [DVD] ゴーストバスターズ [DVD]
どこで取得できるのか全く不明な(超)心理学と工学の博士号を持つ三人組が幽霊を退治する話。ベンクマン、スタンツ、スペんグラー博士らのすっとんきょうな演技、肥満スライマーや悪い笑顔をたたえるマシュマロマン等親しみやすさと少々のグロを併せ持った霊体達の造形が素晴らしい。 ナイス! 
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08/16 日本のいちばん長い日 [DVD] 日本のいちばん長い日 [DVD]
岡本、橋本が終結の詔書が放送されるまでの歴史的経緯を鈴木内閣、宮城事件、厚木航空隊事件等々の終戦直後のごたごたを寄せ集めて映像化。それまで有無を言わせなかった挙国一致状態が瓦解していく中で、各々が抱える信念や社会的立ち位置が方向付けを失ってぐつぐつと煮えたぎっていく様子は圧巻。特に笠智衆演じる鈴木貫太郎と三船演じる阿南惟幾、場外で踏ん張る黒沢演じる畑中の温度差は興味深かい。「最後の日本主義」「上層の三文芝居」など左右で評価の変わる作品だが、それ位に多面的な映画に仕上がっているといえる。 ナイス! ​★
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08/14 ハワイ珍道中(DVD)  KHD ハワイ珍道中(DVD) KHD-015
恵利チエミのハワイ巡業、花菱アチャコの父娘再開もの。娘を前に浮いては沈みを繰り返すアチャコの表情がいい。 ナイス! 
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08/12 長靴をはいた猫 [DVD] 長靴をはいた猫 [DVD]
白蛇伝にはじまった東映アニメの完成形ともいうべき作品。ペローの同名童話を下敷きに子ども向けのやんわりとした笑いとバトルを詰め込まれていて楽しい。 ナイス! 
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08/12 潜水艦イ-57降伏せず [DVD 潜水艦イ-57降伏せず [DVD]
和平交渉を担った外交官をマライのペナンまで運ぶ潜水艦の話。潜水艦という特殊環境の中で繰り広げられるドタバタコメディが面白く、特にブロンド娘を巡って狼狽える古参兵たちの表情がいい。その古参兵の狼狽と軍人精神が融合するラストも実に見事。 階級により態度に格差があったり仕事が分業化されていたりと雰囲気が潜水艦より戦艦に近いのが気になったが、これは松林流のコメディを再現するための手段だったのかしら。 ナイス! 
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08/12 四畳半神話大系 第3巻(初回限定 四畳半神話大系 第3巻(初回限定生産版)[DVD]
恋愛三部作収録。三人の女性との人間関係が一つの物語として練り上げられていく様子は圧巻。 ナイス! 
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08/12 四畳半神話大系 第2巻(初回限定 四畳半神話大系 第2巻(初回限定生産版)[DVD]
一巻のテニスサークルに引き続いてサイクリング、カルトとアニメオリジナルが多い。原作が登場人物とサークルの関係に成り立ち無駄がなかったのに対し、こちらは大学生堕落エピソードをふんだんに盛り込んだよもやま物語となっている。面白くはあるが、森見的なそれとはどうも作風が違うので、ちと違和感がある。単体でみれば、面白くはあるのだけれど。 ナイス! 
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08/11 有頂天家族 (The Eccen 有頂天家族 (The Eccentric Famil
■第二話「母と雷神様」■第三話「薬師坊の奥座敷」 黒服の王子と井戸籠の矢一郎が登場。 ナイス! 
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08/11 四畳半神話大系 第1巻 [DVD 四畳半神話大系 第1巻 [DVD]
鴨川等間隔への砲撃にはじまる23歳、非モテにして休学五回生というおよそ褒めるべきところのない京大生の闘争記録。浅沼晋太郎のボソボソとした喋りが実にモテない大学生的で素晴らしい。 原作とは異なり一巻はテニス、映画サークル編。それぞれ恋の黒いキューピット、統率力のある先輩をメインに据えるており元よりスマートになっている。 ナイス! 
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08/11 学校の怪談2 [VHS] 学校の怪談2 [VHS]
東京と田舎の小学生が妖怪と遭遇する話。岸田今日子の怪演、四足歩行のきたろう、天井に響く軍靴の音と90年代を象徴するような仕掛けが素晴らしい。汚らしい小学生の台詞回しも健在で万人に楽しめる作品に仕上がっている。 ナイス! 
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08/09 U・ボート TVシリーズ完全版 U・ボート TVシリーズ完全版 [DVD]
ヴィレンブロック操るU96の冒険譚。大西洋の真ん中で汗水と垢に塗れながら敵を求めて右往左往する様子が殆どで、たまに戦闘場面に入ったかと思えば頭上で炸裂する爆雷に怯えるばかり。戦場のかったるい雰囲気が時間的に表現されていて素晴らしかった。 ナイス! 
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08/03 拝啓天皇陛下様 [DVD] 拝啓天皇陛下様 [DVD]
棟田博原作の戦争映画。昭和大飢饉や児童虐待の洗礼を受け、俗世をしらぬまま軍隊教育を受け戦地へ送り出された平民山田正助の生涯。赤貧に生き、軍隊を楽園ととらえたまま死ぬ主人公が哀れで印象的だが、軍隊生活の描写が控えめすぎる感がある。実際の軍隊では事あらばビンタと軍靴による私的制裁を食らっていたわけで、山田正助はそれを乗り越えてもなお軍隊生活を望んだ。喜劇風なので仕方がないことなのかもしれないが、拝啓天皇陛下「様」と重複表現を用いるなら、その辺りしっかりしてもよかったかもしれない。 ナイス! 
(卒論用)上智大学から昭和十八年の学徒出陣を経て海軍機雷学校へ入校した水兵の噺。明治神宮での出来事を「感激そのもの」「純情な女学生の大群が、まさに声をあげて出征を心から見送ってくれた」等々、(学徒兵にしては)珍しく真っ直ぐ記述で埋めているのが印象的。 また、ここにも菓子が手に入らなかったから想像を膨らませて我慢したとの記述がある。類書でもこの手の記述は学徒兵以外のもの以外では見かけないように思うが、彼ら独自のものだったのだろうか。
 
ナイス! - コメント(1) - 8月31日 - 編集
えふのらん
入門程度に聴音、機雷の性質についても解説している。小噺と絡めて解説してくれるから、わかりやすくて面白い。機雷の起爆装置に角砂糖をつかってたとか、聴音中に魚のラブコールが聞こえた等の記述が特に良かった。
ナイス!ナイス! - 08/31 12:48
 
 
陸軍航空隊所属の整備兵の回想録。航空隊といえど陸軍所属である以上は鉄拳制裁の教育を受けるわけで、この方も地獄の初年兵教育を通り抜けている。 闇夜に隠れての裁縫、便所の髭剃りなど超人的な小噺、上官そっちのけで反戦を歌う演芸会等、今現在からは想像もできない。 個人的には軍歌『戦友』が禁止された時の「『戦友』は歌ってはならん。しかし、長いあいだ歌ったものである。決別する意味で、もういちど歌おう。だが、これが最後だぞ」という演説が印象的だった。
 
ナイス! - コメント(0) - 8月29日 - 編集
 
 
 
ナイス! ★​ - コメント(0) - 8月28日 - 編集
真珠湾作戦でサラトガ大破、インド洋作戦では商戦相手に騎士道的活躍、ソロモン、アリューシャンでは輸送作戦に従事したりと大東亜戦争の中央を歩んできた稲葉艦長の回想録。艦長独特の戦場の死生観が印象的だった。曰く、ミス一つで大陸から遙か遠くの海底に沈み、しかも救助を望めないという極限状況は悲劇そのものである。かといって、それを悲観的に捉える余裕というものもなく、結果勝利のみを信じて(冷徹に)突き進むしかない。達観したかのような軍人は多いが、自身の職業柄を絡めてそれを掘り下げた人は珍しいかも知れない。
 
ナイス! - コメント(0) - 8月27日 - 編集
 
 
四畳半絡みで村山訳を再読。はじめて読んだ時は紅海から地中海へ抜ける程度のSFと思って読んでいたが、地図片手に読むとノーチラス号の航海(潜水)距離のやばさがよくわかる。 もはや原潜である。個人的には、終盤にわざわざホーン岬から北大西洋へ抜ける場面をあっさり描いているのが好感。
 
ナイス! - コメント(0) - 8月23日 - 編集
 
 
トラック島で自沈した伊号一六九潜水艦の回想録。前作が伊二五の勇壮な戦記だったのに対して、本作は着底して乗組員が絶命するまでをテーマとしており、かなり息苦しいものになっている。著者が聴音を担当しているだけあって(想像ではあるが)沈没船の描写が恐ろしく精密。戦後、全力を尽くして遺骨を探し求め氏名をも確かめようとする辺りに一蓮托生、同乗者を家族と思う潜水艦独特の情を見たと思った。
 
ナイス! - コメント(0) - 8月15日 - 編集
 
 
非モテ三回生にしてインドアという絵に書いたようなダメ京大生の奮闘記。太陽の塔の主人公(23歳休学)ほど絶望的ではなく、かといって巻き直しを図るには遅すぎる三回生という独特な状況を描いている。 第四章に気をとられて、人間のちっぽけさだとか幸せだとか高尚なことが主題になっているように錯覚してしまうが、自らの行動を「見るに耐えない」と自覚しつつ断罪するような弄れたニヒリストがそんなことを考えるわけもなく、結局の所卒論執筆中にデータの少なさに気づいて自暴自棄になる四回生の如き阿呆の血のしからしむるところなのだろう
 
ナイス! ★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​★​ - コメント(0) - 8月15日 - 編集
 
 
未来人が西部戦線に迷い込む御話。「地上をはいまわり大気汚染するのが地球の流行か、信じられんよ」等とぼけたような、原文的な(いつもの)台詞回しが未来人の異質感を表していて面白かった。
 
ナイス! - コメント(0) - 8月11日 - 編集
 
 
サイパンに埋もれていた帝国陸軍戦車を日本に持ち帰った男の回想録。現在、靖国神社、若獅子神社、オレアイ飛行場跡に安置(放置)されている九七式中戦車 チハはこの時に持ち帰られたものらしい。私財を投げ売り、現地の行政と闘い全力を尽くして持ち帰ろうとする筆者の熱意、戦友愛、戦車愛に感動した。靖国や若獅子神社に参拝する機会があれば、是非読み返したい。ただ、サイパンの戦況は殆ど紹介されず、帝国陸軍の戦車開発史、玉砕後の潜伏方法が多数を占めているため、サイパン戦車戦と銘打った割には不足感がある。
 
ナイス! - コメント(0) - 8月10日 - 編集
 
 
20世紀初の米本土爆撃砲撃を果たした伊25のよもやま物語。こっそり酒を酌み交わしたりデコピンをしあってじゃれあう話など微笑ましい話が満載で、帝国海軍内で唯一甲板整列のない職種と言われる所以や雰囲気がわかる。「スマートな海軍像」はどこへやら、むしろドン亀の名に相応しい生活が心にしみて面白かった。
 
ナイス! - コメント(0) - 8月8日 - 編集
 
 
糞と塵にまみれたギャグマンガ。とはいえ、密度とテンションが異常に高くて糞も塵もあっという間に目の前を通り過ぎていき読後にその触感に触れることはできない。小学生の夏休みのような目まぐるしい時間と苦悩(予備校)が妙な塩梅で混ざり合っていて、リューシカの原型をみたような気がした。
 
ナイス! - コメント(0) - 8月8日 - 編集
 
 
心理学的にどうこうは兎も角、価値観や視点の転換とみると面白い。
 
ナイス! - コメント(0) - 8月8日 - 編集
 
 
「イデンの話」がテツとチエのなれ初めにつながっていくのが面白かった。はるき悦巳は登場人物の悩みや苦悩を物語の展開にリンクさせるのが恐ろしくうまい、圧倒される。チエの影に隠れがちだったヒラメが才能を開花させたのもよかった。
 
ナイス! - コメント(0) - 8月7日 - 編集
大阪カブの会始末記。思えばすべてはホンコン、マカオの旅当選にはじまった。「ポリ公どついた奴にはボーナスだすどー」
 
ナイス! - コメント(0) - 8月2日 - 編集
 
 
終戦時にアルゼンチンへの亡命を果たしたU977の回顧録。潜水艦の基礎知識や缶詰食等の日常品から赤道祭まで潜水艦内の日常が緻密に綴られている。ドイツ軍人を描いたものとしては珍しく、基礎訓練や罰(マスト上り)について語られているのが印象的。
 
ナイス! - コメント(0) - 8月2日 - 編集
 
 
太宰の里帰り。青森が舞台ということで殺伐とした風景描写の連続かと思いきや太宰の交友関係や津軽人の考察が多い。青森、弘前、五所川原から龍飛岬のある外ヶ浜町がこんなにも活気のある町だとは、外野の人間の旅行ではわからないだろう。もちろん、外ヶ浜町のように寂しい場所もあるにはあるが、なおも人が住んでいることを伺わせる、津軽人だからこそ描けた風景が心に染みてよかった。
 
ナイス! ★​★​ - コメント(0) - 8月1日 - 編集