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印象 2013/06/01-

オールタイムベスト http://efnran.hateblo.jp/entry/2016/01/01/000000

八月の読書やら鑑賞やら何やら

 

フルメタル・ジャケット [Blu-ray]

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(87)海兵隊教育映画。病室を思わせる真っ白な部屋にシンメトリーに配置されたベッドで目を覚まし、親が聞けば卒倒するような単語が散りばめられた訓練歌を吐きながらランニング、教官の罵詈雑言を背中に受けながらアスレチックスに挑み、足の遅い仲間をリンチし、M16を恋人代わりに抱いて寝る。キューブリックお得意の幾何学的に配置されたセットと青年らを改造マシーンに仕立てあげようとする軍隊生活の組み合わせが絶妙な具合で混ざり合い、一種のディストピア的な雰囲気ただよう作品に仕上がっている。

 

 

(86)67年のナム戦。ふらふらと泥に足をとられながら銃器を担ぎ、藪に入れば蚊とアリに首を噛まれ、腰まで泥に浸かればヒルに血を吸われつ、道無き道をひしめき合う小枝やツタをナイフで叩き斬りながら進む米兵たちの恨みに満ちた表情、それらを吹き飛ばすために阿片や現地民虐殺でストレスを発散していく時の笑顔、タバコの火をつけたついでに民間人の家を焼いていく手つきの自然さがストレス社会に生きる者たちの共感を誘う。戦場を見世物小屋ではなく、我々の社会の延長として描いた名作。

 

 


(87)1969年の101空、アパッチ・スノー作戦。視界10mの密林から狙い撃ちされ撃ち返す暇なく倒れる米兵、航空支援爆撃や迫撃砲によって木々を倒し草木を焼き払い進むも塹壕に潜んでいたベトコンに撃たれ、挙句の果てに雨によって泥土化した丘を滑り落ちていく哀れな米兵。自然と一体化し、地形が変わるほど焼きつくしてもなお撃ち返してくるベトコンが如何に捉えどこのない存在だったか、それ故に恐ろしかったということがよくわかる映画。

 

メタフィクションの思想 (ちくま学芸文庫)

メタフィクションの思想 (ちくま学芸文庫)

 

 


 メタフィクション応用編。フィクションへの第三者的視点やそれを利用した虚構性の告発かと思いきや、第三者的態度を支える作家や読者の分析だった。  ゴールドスタインの影響下で書かれたウィストンのノートの虚構性、ピンチョンに湾岸戦争におけるV3とその枠外の立ち位置をとりながら枠内で読んでしまう読者、ペンを握る手を戯画化した筒井、アリスと共に地球の裏側へと落ちるポー、家畜人ヤプー幼年期の終わり諸々に内在するマルクス批評的感性。メタフィクションの第四の壁を崩したようなユーモアあふれる傑作。

 

Jurassic World / O.S.T.

Jurassic World / O.S.T.

 

 


(15)ジュラシックワールド/ロストワールドのように密林に潜伏し人をズタズタに引き裂くようなことはせず、またⅢのように親子関係のスパイスにもせず、恐竜同士のバトル映画を選択した奇跡の映画。シリーズを通じて存在した恐竜の知性を人間との主従関係、発煙筒による誘導を戦闘の合図と応用をきかせることで旧作の、またタッチパネルや硝子玉でできた未来的イメージの乗り物で恐竜の合間をぬうことで新旧どちらの作風にもとらわれない作品に仕上がっている。メインテーマにあわせて開く巨大な”ジュラシックパーク”の門welcome to jurassic parkの流れる旧施設等々、ノスタルジーの突き方もほどほどだが効果的でうまった。

 

 2015年8月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2277ページ
ナイス数:85ナイス

戦争請負会社戦争請負会社感想
PMC概論。題材は外注される戦争と同じだが、菅原が減少傾向にあるとして言及を避けていたEO社のハインド及びミグの保有とシオラレオネやアンゴラにおける紛争鎮圧、CIAの影の軍隊化、社の裏帳簿化で実現する見せかけの軍備縮小等々の真っ黒な部分が詳述されている。 他にも
読了日:8月25日 著者:P.W.シンガー
ワカコ酒 5 (ゼノンコミックス)ワカコ酒 5 (ゼノンコミックス)感想
相変わらず、アジフライは半分にして別々の調味料で食べると美味しいとか、春巻きは断面が美しいとか味覚、視覚共に学ぶべきことが多かった。味わうためには目と舌両方の教養が問われるということがよくわかる。
読了日:8月21日 著者:新久千映
平成生まれ2 (2) (まんがタイムKRコミックス)平成生まれ2 (2) (まんがタイムKRコミックス)感想
会話のすれ違いも人格を根底から揺さぶるような暴言もないし、ちゃんと会話が成立しているのが何故か不満だ。あと、エロくない。
読了日:8月21日 著者:ハトポポコ
バーナード嬢曰く。 2 (IDコミックス REXコミックス)バーナード嬢曰く。 2 (IDコミックス REXコミックス)感想
「旧訳読んだ」で私ハイセンスアピール」、「村上春樹等のメジャー本をあえて季節外れに読むことで「くだらない」ことを再確認する読み方」、「斜に構えながら読む水嶋ヒロ」、「早川の黒表紙に疼く中二病」等々、図書室の慣れ合いがいつの間にか、本読みの自意識のえぐり合いになっていて、読むのが非常に辛かった。 ド嬢が火星の人を読んでからの神林との百合とか、長谷川の種本交換は良かったけれども。
読了日:8月18日 著者:施川ユウキ
深海魚のアンコさん(4) (メテオCOMICS)深海魚のアンコさん(4) (メテオCOMICS)感想
(16)堂々と尾びれを晒す露出狂ギャルに尾びれをちらつかせて誘う幼魚、処女の足で揉まれたワインのような味のするイカスミパスタ。飲尿まで描いておきながらそれを下品と感じさせず、魚の特徴をエロマンガ風に仕立て上げる手腕の見事さよ。
読了日:8月18日 著者:犬犬
外注される戦争―民間軍事会社の正体外注される戦争―民間軍事会社の正体感想
経済活動のひとつとしてPMCを解説した良著。民間人虐殺などのスキャンダルや特殊部隊出身者で構成されていることから、戦争の犬として語られることの多い民間軍事会社だが、その実態は補給物資の運搬(所謂トラック野郎)及び警備、誘拐交渉、戦闘訓練といった地味な活動がほとんどで、(自衛権行使という例外はあるものの)戦闘行為にはリスクが高すぎるため会社として手を出すことができない、また建前としてもジュネーブ条約上認められていない。絵に描いたようなグレーゾーンに存在しているというのが興味深い。
読了日:8月16日 著者:菅原出
猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)猫とともに去りぬ (光文社古典新訳文庫)感想
イタリア的児童文学。表題作は動物になったはいいが子ども達のことが忘れられない爺、逆に動物時代の食事の味を忘れることができない子ども、等々、変身をカフカのような身体的な苦痛や疎外感ではなく、変化前後のゆるやかな思い出を通して描いているのが新鮮。植民による文化遺産破壊を連想させる宇宙人によるピサの斜塔誘拐事件、人形に人と同じように接して人形と人の境界を曖昧にするお喋りな人形も中々興味深い。ブッツァーティのような余韻はないが、陽気な作風でちょびっと皮肉を混ぜるという技巧が愉快だった。
読了日:8月6日 著者:ジャンニロダーリ
神を見た犬 (光文社古典新訳文庫)神を見た犬 (光文社古典新訳文庫)感想
イタリアの不安の種。ものは試しで神によってつくられる人間、噂に惑わされて宝物を取り逃した男、研究に熱中したけっかマンハッタンを生んだ男、大人に従順な態度でいじめられる「良い子」、自らの権威を恥るあまり死の直前まで権力者であることを悟られなかった司教等々、伝統や集団のルーチンワーク、自制心に縛られた結果発生した「呆けたような結末」が面白い。じわっと胸に広がる余韻がたまらない。
読了日:8月4日 著者:ディーノブッツァーティ
メタフィクションの思想 (ちくま学芸文庫)メタフィクションの思想 (ちくま学芸文庫)感想
 メタフィクション応用編。フィクションへの第三者的視点やそれを利用した虚構性の告発かと思いきや、第三者的態度を支える作家や読者の分析だった。  ゴールドスタインの影響下で書かれたウィストンのノートの虚構性、ピンチョンに湾岸戦争におけるV3とその枠外の立ち位置をとりながら枠内で読んでしまう読者、ペンを握る手を戯画化した筒井、アリスと共に地球の裏側へと落ちるポー、家畜人ヤプー幼年期の終わり諸々に内在するマルクス批評的感性。メタフィクションの第四の壁を崩したようなユーモアあふれる傑作。
読了日:8月2日 著者:巽孝之

 

8月の鑑賞メーター
観たビデオの数:13本
観た鑑賞時間:1558分

プラトーン (特別編) [DVD]プラトーン (特別編) [DVD]
(86)67年のナム戦。ふらふらと泥に足をとられながら銃器を担ぎ、藪に入れば蚊とアリに首を噛まれ、腰まで泥に浸かればヒルに血を吸われつ、道無き道をひしめき合う小枝やツタをナイフで叩き斬りながら進む米兵たちの恨みに満ちた表情、それらを吹き飛ばすために阿片や現地民虐殺でストレスを発散していく時の笑顔、タバコの火をつけたついでに民間人の家を焼いていく手つきの自然さがストレス社会に生きる者たちの共感を誘う。戦場を見世物小屋ではなく、我々の社会の延長として描いた名作。
鑑賞日:08月30日 監督:オリバー・ストーン
カジュアリティーズ [DVD]カジュアリティーズ [DVD]
ベトナムを舞台にしたレイプ告発映画。田畑でのんびり昼寝をしている所に突然の銃撃、夜は地下トンネルにはまり込み絶叫し、そのうっぷんを偵察ついでの拉致強姦殺人で晴らす米兵、それら集団行動に睨みつけ背を向け、独り軍法会議へと足を向けるマイケル・J・フォックスの勇姿の組み合わせが印象的。マラリアを運ぶ蚊や足にまとわりつく泥もないベトナムヒストリカルイベントの会場を思わせるが、そのちゃちさがベトナムを舞台にしたアイドル映画へと昇華させている奇妙な作品。
鑑賞日:08月29日 監督:ブライアン・デ・パルマ
地獄の黙示録 特別完全版 [DVD]地獄の黙示録 特別完全版 [DVD]
ショーウィンドー化したベトナム戦争。米軍が持ち込んだ強烈なサーチライトに照らされて、プレイボーイマークのついたヒューイが飛び、バニーガールが踊り、大音量でラジオを流しながら指揮官なき兵士たちがM60をばらまき、将校はサーフィンのために密林を焼き払い、荘園持ちのフランス人は優雅にスーツをまとって食事と洒落込む。敵のカーツ大佐は米仏の植民地や同化戦争に対向するように土人風のメイキャップで斬首を愉しみ、オリエンタル趣味で王国を染め上げ歌い踊る。敵も味方も白人文化の内でぐるぐる同じ所を回り続けているような映画。
鑑賞日:08月25日 監督:フランシス・フォード・コッポラ
グリーンベレー [DVD]グリーンベレー [DVD]
ジョン・ウェインベトナム戦争。昼はのんびり陣地構築、合間を縫って現地民への食糧援助や医療支援も欠かさない。夜は燕尾服に身を包んでパーティーに出席し、優雅に今後の方針について同僚と語り合う。対するベトコンは安眠妨害の迫撃砲撃にブービートラップで米兵を殺しにかかり、インディアンよろしく奇声をあげながらブーツを剥ぎ取る。募兵に応じない村長を拷問にかけるなど、同じ民族に対しても容赦なし。画面中央に居座るデューク、彼の指差し指示で横移動する兵隊とカメラの動きから敵のやり口までいつもの西部劇なのだが、その既視感が作
鑑賞日:08月23日 監督:ジョン・ウェイン
ハンバーガー・ヒル [DVD]ハンバーガー・ヒル [DVD]
(87)1969年の101空、アパッチ・スノー作戦。視界10mの密林から狙い撃ちされ撃ち返す暇なく倒れる米兵、航空支援爆撃や迫撃砲によって木々を倒し草木を焼き払い進むも塹壕に潜んでいたベトコンに撃たれ、挙句の果てに雨によって泥土化した丘を滑り落ちていく哀れな米兵。自然と一体化し、地形が変わるほど焼きつくしてもなお撃ち返してくるベトコンが如何に捉えどこのない存在だったか、それ故に恐ろしかったということがよくわかる映画。
鑑賞日:08月20日 監督:ジョン・アーヴィン
ジュラシック・ワールドジュラシック・ワールド
(15)ジュラシックワールド/ロストワールドのように密林に潜伏し人をズタズタに引き裂くようなことはせず、またⅢのように親子関係のスパイスにもせず、恐竜同士のバトル映画を選択した奇跡の映画。シリーズを通じて存在した恐竜の知性を人間との主従関係、発煙筒による誘導を
鑑賞日:08月19日 監督:コリン・トレボロウ
ワンス アンド フォーエバー WE WERE SOLDIERS [DVD]ワンス アンド フォーエバー WE WERE SOLDIERS [DVD]
(02)イア・ドランに奇襲攻撃をかけた第7騎兵隊がベトコンによって包囲され逆に奇襲し返されるナム戦ヘリボーン映画。航空支援で何度も焼き殺され、それでもなお人海戦術を用いて波のように何度も押し寄せるベトコン、照明弾を背に受け虫のように森を這い回り夜襲をかけてくるベトコン、その最中にあってM16を振り回し祖国の名を叫び死んでいく米兵、降下直後に銃撃を受け墜落するヒューイ等々の地獄絵図がひたすら繰り返される。広大な戦場をおおうように広がる航空支援の爆煙や夜襲に備えて打ち上げられる照明
鑑賞日:08月17日 監督:ランダル・ウォレス
フルメタル・ジャケット [Blu-ray]フルメタル・ジャケット [Blu-ray]
(87)海兵隊教育映画。病室を思わせる真っ白な部屋にシンメトリーに配置されたベッドで目を覚まし、親が聞けば卒倒するような単語が散りばめられた訓練歌を吐きながらランニング、教官の罵詈雑言を背中に受けながらアスレチックスに挑み、足の遅い仲間をリンチし、M16を恋人代わりに抱いて寝る。キューブリックお得意の幾何学的に配置されたセットと青年らを改造マシーンに仕立てあげようとする軍隊生活の組み合わせが絶妙な具合で混ざり合い、一種のディストピア的な雰囲気ただよう作品に仕上がっている。
鑑賞日:08月17日 監督:スタンリー・キューブリック
タイガーランド (特別編) [DVD]タイガーランド (特別編) [DVD]
(00)ジョニーは戦場へ行ったを片手にジョークで命令をかわし、子持ちや障害持ちの戦友にスキあらば除隊を促す反戦主義者の軍隊生活。訓練中に公然とニクソンが批判され、罵倒にソンミ村という単語が使われ上官が言い返せなくなる光景は、イデオロギーを失ってしまった戦時の国家権力がいかに虚しいものかを思い知らせる。ナム戦からの撤退とヒッピー文化の台頭を結びつける一本。
鑑賞日:08月11日 監督:ジョエル・シューマカー
ランボー 最後の戦場 [DVD]ランボー 最後の戦場 [DVD]
(08)ベトナム延長戦、父親的存在であったトラウトマンが消えたことで宙に浮いていたランボーの意識が金髪のキリスト教徒にいよって祖国へと帰される。草むらや屋根裏に潜むといった合理的なシーン構成は殆ど用いられず、ただひたすらナイフで首をかき切り腸を引きずり出しM2で木っ端微塵になる死体の”ショット”が目にも留まらぬ速さで展開されるのは、二十年間の空白が技術を忘却させたのか、はたまた感情のままに斬りつけることを覚えさせた結果なのかはわからないが、老いたベトナムを背負ったアクション俳優の最後に相応しい
鑑賞日:08月09日 監督:シルベスター・スタローン
ランボー3/怒りのアフガン [DVD]ランボー3/怒りのアフガン [DVD]
(88)ベトナム延長戦、負け戦に従事したが故に故国で拒絶された哀しみと星条旗への忠誠の間で揺れる男が、かつての上司のためにすべてを司るソ連軍を屠る。 立ち並ぶテントや積み上げられた軍事物資の間をぬっての潜入、走行する戦車のボディ下に隠れながらの移動、暗闇からのナイフによる無音殺傷等々の前作までの密林を利用したものとは一味違った隠れんぼアクション、ソ連軍包囲に突っ込む奇兵隊モドキのムジャヒディン、ハインドとT-?の決闘という西部劇
鑑賞日:08月09日 監督:ピーター・マクドナルド
ランボー/怒りの脱出 [DVD]ランボー/怒りの脱出 [DVD]
(85)ベトナム延長戦、M60片手持ちでベトコンを撃退するスタローン、裏で糸を引くロシア軍のハインドを撃墜するスタローン、故国で戦友を癌で失った苦しみを忘れようとするかのように疾走し、捕虜を救出する姿が何とも凄まじい。ベトコンの雑草を踏みしめる湿った足音、木張りの廊下を叩く軍靴、その最中をかいくぐるかのように無音の兵器“弓”や草や土をまとった巧みなカモフラージュで一人一人消していく場面も中々ナム戦映画らしくて良かった。
鑑賞日:08月08日 監督:ジョージ・P・コスマトス
ランボー [DVD]ランボー [DVD]
(82)ベトナム延長戦。光を遮る窓枠に牢屋の思い出を、カミソリの刃先にベトコンの拷問を思い出し、森林に入れば自分で腕にひらいた傷口を縫合し、かかしを囮にしてブービートラップで保安官を仕留める等々の本来、東南アジアで繰り広げるべきアクションが米国内で展開されるという風刺的作風、それを同じ国に生まれながら戦地を知らないが故に批判してしまう保安官のエゴのぶつかり合いがひたすら哀しい。
鑑賞日:08月08日 監督:テッド・コッチェフ

鑑賞メーター

 

METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER PREMIUM PACKAGE

METAL GEAR SOLID 3 SNAKE EATER PREMIUM PACKAGE
21人が登録 ★4.08

コナミ / ゲーム / 2004年12月16日

(04)世界同時革命を目論むブレジネフ派と手を組んだ亡命アメリカ人とそれを追うFOXの物語。壁をつかった隠れんぼや壁ノックによる敵誘導といった前作までの要素に加え、密林を用いた潜伏や狙撃、M60を使ったランボープレイ、動植物の味見等々の遊び方が追加されている。草むらに隠れて敵を翻弄する様子は、さながら米兵を囲むベトコンを疑似体験しているようで非常に興味深い。
 プレミアムパックの特典冊子も岡部いさく瀬名秀明によるシャゴホットおよびCQC周辺の冷戦兵器事情から、志田英邦のスパイ小説の系譜といったMGS周辺事情をそれなりに深く紹介していて面白かった。特にMGS3からMGS2までを管理社会批判として読んでいる相良の見解は4が発表された今でも意義あるものだと思う。
 スタニワフス・レムや小田実へのインタビューはMGS3のインタビューというよりソ連回想になっているが、あの時代の恐ろしさ、平和運動の儚さを体現していて、面白かった。
p.110,122,137,170,247,256,300,322,341,376

 

 コスタリカ危機、ビッグボスのアイデンティティ確立とアウターヘブン誕生。中南米で米国の手で再演されるキューバ危機、CIAの不手際でザ・ボスをグロズニィグラードで殺す羽目になり、さらにコスタリカでの新核兵器を巡ってのいざこざで国家への不信を募らせていくネイキッドスネークの心理的な葛藤、米への回答としてのアウターヘブン建立。冷戦のエッセンスを確実に捉えつ、巧妙にメタルギアという空想的産物と融合させている。
 人材や物資をかき集めるためのフルトン誘拐システムや傭兵派遣によるポイント稼ぎなどのゲームシステムも、テロリスト化して自給自足をせざる負えないアウターヘブンの内実を表している様で面白かった。