印象 2013/06/01-

オールタイムベスト http://efnran.hateblo.jp/entry/2016/01/01/000000

一月の読書鑑賞ベスト

ベスト5

 

シン・レッド・ライン [DVD]

シン・レッド・ライン [DVD]

 

 

米軍側から観たソロモン諸島ガダルカナルの戦い。自然に隠れて死を迫ってくる「客体としての日本軍」と戦いながら、延々と思索し続ける「主体としての米兵」というかなり奇妙な構図の映画だが、これが妙な塩梅で成功している。塹壕や林から狙撃してくる「卑怯な日本軍」の歯をペンチで抜いたり、激情に任せて捕虜を撃ち殺す「鬼畜米兵」。自然と一体化した“客体”なら屠殺も許されるという自然哲学的な論理を展開することで、倫理的なバランスをとっている。

 エンタメ方面ではお世辞にも成功したとはいえない作品だが、米軍神話を少し打ち崩した程度で満足しているプライベート・ライアンなんかよりは論理的に敵軍を描いているし、思想的にはかなり貴重な映画なのではないか。

 

 

捕虜大隊 シュトラフバット DVD-BOX

捕虜大隊 シュトラフバット DVD-BOX

 

 

懲罰大隊(史実では懲罰中隊のが状況は近いらしい)を描いた作品で、いわばソ連兵隊やくざ。後方から機銃を突きつけられながらも母なる大地のために命をかける隊員らが異様な雰囲気を醸し出しているのが良い。各々の経歴も特徴的で大粛清で逮捕された政治犯から強盗で逮捕された刑事犯までが揃っている。そんな異様な集団ながら、きちんとそれを束ねる存在としてステファノヴィッチを描ききっているのは一種の奇跡だといえる。bobと違って硝煙臭さは足りないかもしれないが、この作品には本物の血と泥が通っている。傑作。

 

 

 

ヨーロッパの解放III オーデル河大突破作戦 ベルリン大攻防戦 [DVD]

ヨーロッパの解放III オーデル河大突破作戦 ベルリン大攻防戦 [DVD]

 

 

第四部 「ベルリンの戦い」 三月二十九日に開始されたベルリン総攻撃。史実通り、オーデル川流域の闇夜をソ連戦車軍の探照灯が真っ赤に染めつ前進していく様子は圧巻。ソ連軍のオーデル川越えを聞いて怒鳴り散らし、春の目覚め作戦に失敗したディートリヒの勲章を剥ぎとる総統、ルーズベルト死すの報を受けて総統地下壕でワインを振舞うゲッペルス。末期独軍のロマンここにあり。

 後半はソ連ヒトラー最後の12日間ともいうべきもので、総統地下壕で起こった一連の出来事が描かれている。ただし、独版のそれとは違って地下壕の外で起こった出来事(動物園、議事堂陥落)とリンクしている。廃墟と化していくベルリン市街、砂塵を巻き上げる野砲の噴煙、T-34/85が路面電車を踏み潰しながら前進していくのに合わせるように自殺するヒトラーの何と哀しいことか。

 

 

第2次世界大戦 全戦線ガイド―大戦前夜‐1945年
 

 

ありそうでなかった第二次世界大戦全戦線ガイド。各戦線の推移をあらすじ程度にまとめあげ、それを年代ごとの世界地図で視覚的に組み上げる形式をとっている。特に素晴らしいのは欧州から亜細亜までの戦況を見渡せる戦況地図。いままで三国同盟の視点や大戦全体を世界地図で見渡す本はあったが、時代毎に戦況を把握できる本はなかったように思う。占領政策等には踏み込まず、あくまで各戦線の状況のみを記述したスタイルも良い。個人的にはアドバンスド大戦略のログを読んでいるような気分にも浸れて感動した。

 

 

 

日本プラモデル興亡史―子供たちの昭和史 (文春文庫)

日本プラモデル興亡史―子供たちの昭和史 (文春文庫)

 

 

もとい日本スケールモデル興亡史。ゴム動力飛行機模型にはじまったスケモ文化がブリキやセルロイド、そしてプラスチックの肉体を手に入れて静岡で花開くまでをモデルアート創刊者が駆け抜ける。プラモデル文化の火付け役となったマルハンノーチラス、1/35のご先祖様タミヤパンター、長らくエアモデル専門と思われてきた1/72大好きハセガワの出世作大和、最近までマブチとタッグを組んでいたニチモの伊号シリーズ等々、今でも伝説として名を残している名作たちが如何様に人々に受け入れられ、モデラーを生んでいったかを知ることができる。

  この本の素晴らしいところは、模型の起源を明治大正の動力模型にまで遡っていることにある。ソリッドモデルからの発達史として語られがちなスケモ文化だが、実は戦前のリンドバーグや報知日米号の影響下で既に育っており、その規模は陸軍が注目するものとなっていた。その精密さは陸軍が憲兵を派遣するほどのものであったという。半世紀後にタミヤはF-117のスパイ容疑がかけられるわけだが、戦前にも同じような事が起こっていたというのも面白い。

 

 

2014年1月の読書メーター
読んだ本の数:19冊
読んだページ数:3887ページ
ナイス数:15ナイス

『きけわだつみのこえ』の戦後史 (文春文庫)『きけわだつみのこえ』の戦後史 (文春文庫)感想
『わだつみのこえ』を巡る編集と論争の歴史。戦没学徒のバイブルとまでいわれた「わだつみ」が「戦争の悲劇性」を合言葉に改竄され、如何に継承されてきたかが紹介されている。遺稿集の改竄に導いた敗戦の衝撃、それを政治運動に転用しようとする戦後派、虚偽を嫌いままの体験を伝承しようとする戦中派等々、わだつみを巡って交わされた様々な論争が刺激的。
読了日:1月27日 著者:保阪正康
きけ わだつみのこえ〈第1集〉―日本戦没学生の手記 (カッパ・ブックス)きけ わだつみのこえ〈第1集〉―日本戦没学生の手記 (カッパ・ブックス)感想
共産党配下の)編集部側で改竄や言語統制があったことに注意しながら読むべき本。第二次わだつみ会の再販作業にあたって山下肇安田武らによって再度遺稿の収集等が行われたが、基本的に初版での改竄(上原良司の日本についての記述等)、日本主義的な傾向の遺書は避けられている。安田武曰く、意図的に政治色を排した『雲ながるる果てに』とセットで読むべき。なお、改竄されている上原の「所感」は『ゝ祖国よ恋人よ』にままの全文が収録されている。 平和主義もまた一つのイデオロギーであることを思い知らされる。(詳細については後日)
読了日:1月26日 著者:
戦争体験―1970年への遺書戦争体験―1970年への遺書感想
青春の晩年、もとい戦中派による戦争体験の分析。戦争体験の思想化(政治利用)の拒否、ままの体験を左右の区分なく直視すべきと説いているのが特徴。忌み嫌われている日本主義についても(価値判断を保留し)「死者の声」として読み進める必要を促している。殆ど同義反復に近い形で戦争体験のディテールについて述べているため下手な反戦論よりも胃に重い。 思想の科学に掲載されていた書評や論争が大半を占めており一冊の本としてまとまりに欠けている。そのため全体像をつかむためには渡辺清中岡哲郎等の著作に当たる必要があり注意が必要
読了日:1月26日 著者:安田武
現代における思想と行動―挫折の内面を通して見た個人・運動・歴史 (1960年) (三一新書)現代における思想と行動―挫折の内面を通して見た個人・運動・歴史 (1960年) (三一新書)感想
山村工作隊に参加、のちに京大全学連の代表として天皇公開質問状を書いた中岡哲郎の総括。自身の挫折経験(敗戦を境にした軍国少年としての挫折、ハンガリー動乱を期にした共産党時代の挫折)の精神、社会的側面から分析。新左翼の台頭を前に二つの挫折経験を通して総括している辺、けっこう興味深い。ただ、戦前戦後で論理の組立がやや曖昧、思想の科学批判はやや言いがかりな感がある。
読了日:1月22日 著者:中岡哲郎
図解ミリタリーアイテム (F-Files) (F‐Files)図解ミリタリーアイテム (F-Files) (F‐Files)感想
装備品入門書。大戦時から現在までの主な装備品が紹介されている。軍服からベルトキット、モルヒネまで手広くおさえており、基本はこれで大体学べる。ただ、米軍装備を基本に枝を伸ばしているため少々危うい記述がちらほら見受けられるので少々注意が必要。(特に独軍関係)
読了日:1月21日 著者:大波篤司
SURRENDER 女のコウフクSURRENDER 女のコウフク感想
アナハタン事件をモデルにした殺戮の連鎖が収録。エロマンガという媒体、著者の肉感表現が功を奏し、現実にあった性欲から殺人への接続が明晰に描かれている。他の行きずり人妻ものもよかった。
読了日:1月20日 著者:かねことしあき
第2次世界大戦 全戦線ガイド―大戦前夜‐1945年第2次世界大戦 全戦線ガイド―大戦前夜‐1945年感想
ありそうでなかった第二次世界大戦全戦線ガイド。各戦線の推移をあらすじ程度にまとめあげ、それを年代ごとの世界地図で視覚的に組み上げる形式をとっている。特に素晴らしいのは欧州から亜細亜までの戦況を見渡せる戦況地図。いままで三国同盟の視点や大戦全体を世界地図で見渡す本はあったが、時代毎に戦況を把握できる本はなかったように思う。占領政策等には踏み込まず、あくまで各戦線の状況のみを記述したスタイルも良い。個人的にはアドバンスド大戦略のログを読んでいるような気分にも浸れて感動した。
読了日:1月14日 著者:青木茂
図説 太平洋戦争図説 太平洋戦争感想
真珠湾攻撃から敗戦、引き上げまでを写真と地図で振り返る太平洋戦争入門。戦略レベルの地図を掲載し、それに資源や兵站を絡ませたり一応の工夫されているため戦史として多少見応えがあるが、一方で硬直性組織論で作戦失敗を断罪したり写真解説ににプロパガンダ云々(撮影場所、装備等についての言及なし)と書き添えたりと戦史より価値判断優先の気配が全体に漂っており、全体的にムラがある。

 あとがきで総力戦云々と大きな課題を掲げているけど、200頁未満の本でそれをやるにはやっぱり無理があるような気がしてならない。いっそ歴史群像みたく「前線の戦場だけの推移」に限定して道徳を排除すればまだましな本になったのでは。

 

読了日:1月12日 著者:太平洋戦争研究会
昭和天皇と鰻茶漬 陛下一代の料理番 (文春文庫)昭和天皇と鰻茶漬 陛下一代の料理番 (文春文庫)感想
晩年の昭和天皇の下で料理番を務めた谷部金次郎のエッセイ。料理についての記述や苦労話にはあまり触れず、あくまで陛下の好みや皇室の雰囲気について描写しようとしている。質素な食事とその背後に控える御料牧場のちょっとした解説、鰻茶漬のおかわりを所望したりといった程度のもので、意外性はあまりない。むしろ、周囲に配慮して好き嫌いをいわなかったとか、素材を生かしきれていないことに「ーはーではない」と批判したといった地味な事が逆に予想外の印象を与えてくれる本だった。
読了日:1月10日 著者:谷部金次郎
日本プラモデル興亡史―子供たちの昭和史 (文春文庫)日本プラモデル興亡史―子供たちの昭和史 (文春文庫)感想
もとい日本スケールモデル興亡史。ゴム動力飛行機模型にはじまったスケモ文化がブリキやセルロイド、そしてプラスチックの肉体を手に入れて静岡で花開くまでをモデルアート創刊者が駆け抜ける。プラモデル文化の火付け役となったマルハンノーチラス、1/35のご先祖様タミヤパンター、長らくエアモデル専門と思われてきた1/72大好きハセガワの出世作大和、最近までマブチとタッグを組んでいたニチモの伊号シリーズ等々、今でも伝説として名を残している名作たちが如何様に人々に受け入れられ、モデラーを生んでいったかを知ることができる。

 この本の素晴らしいところは、模型の起源を明治大正の動力模型にまで遡っていることにある。ソリッドモデルからの発達史として語られがちなスケモ文化だが、実は戦前のリンドバーグや報知日米号の影響下で既に育っており、その規模は陸軍が注目するものとなっていた。その精密さは陸軍が憲兵を派遣するほどのものであったという。半世紀後にタミヤはF-117のスパイ容疑がかけられるわけだが、戦前にも同じような事が起こっていたというのも面白い。

 

読了日:1月8日 著者:井田博
ベルリン1945 (モデルズ・イン・アクション)ベルリン1945 (モデルズ・イン・アクション)感想
ベルリン攻防戦のジオラマ作品集。クンマースドルフに集結した試作マウスからベルリン市街戦までを12の作品で再現している。ベルリンの戦いは数多くの映画で再現されたが、このように史実にこだわっている作品は珍しい。春の目覚め作戦に備えるSS第501重戦車連隊を載せたティーガーII、四方を囲まれたゼーロウ高知、市内協会に立て込むノルラントの図がよかった。
読了日:1月8日 著者:
泥まみれの虎―宮崎駿の妄想ノート泥まみれの虎―宮崎駿の妄想ノート感想
レニングラードより攻め入るソ連軍に命懸けで抵抗した独戦車兵オットー・カリウスの物語。車内漂う消炎と糞尿の臭い、降り注ぐ野砲の雨が水彩独特のタッチで描かれている。特に水彩によって描かれた糞尿や服にこびり着いた泥汚れが印象的で、こういう味のある汚れはこの本でしか味わえないのではないか。また、台詞、絵共にやたらと情報量が多いのだが、それらをいい具合に整理して視覚的に見やすく、かつ動きのあるものに仕上げてある辺り、流石アニメ屋と思わせるものがあった。
読了日:1月7日 著者:宮崎駿
狼の砲声 (MGコミック)狼の砲声 (MGコミック)感想
自走砲大活躍な劇画、ではなく東部戦線で繰り広げられる独兵ハーゲンとソ連兵ゴロドクの追いかけっこ。各話でどちらかが戦車を乗り換える仕組みで、独兵ハーゲンは自走砲縛り。いつもの祖国愛や母なる大地への誓いではなく、宿命の二人が戦車を乗り換えつ戦い続ける様子が何ともコミカルで面白い。三突B、G、ホルニッセ等々の自走を源文絵で拝めたのは嬉しかったが、信地旋回をつかった砲撃等の描写がないのでちょと残念。
読了日:1月7日 著者:小林源文
+チック姉さん(プラスチック姉さん)(2) (ヤングガンガンコミックス)+チック姉さん(プラスチック姉さん)(2) (ヤングガンガンコミックス)感想
まずは仲の良い双子にケーキをひとつ与える。そしてそれはどちらか一方しか食べることができない。どちらが先に姉妹の絆を裏切ってケーキを食べるのか…見もの見もの。
読了日:1月7日 著者:栗井茶
ハッピータイガー (MGコミック)ハッピータイガー (MGコミック)感想
モンゴル遊牧民ソ連独軍を渡り歩いた帝国陸軍少尉の欧州横断記。ダスライヒ師団に拾われ独兵と仲良くなり、ついには日本にまで連れ出してしまうという奇妙奇天烈さが案外、物語としてうまくまとまっていて驚いた。逆さ福のオマジナイをかけた戦車がハリコフからノルマンディーまでをかけまわる様子のシュールなこと。源文作品としては珍しく物語展開が面白い。
読了日:1月7日 著者:小林源文
黒騎士物語【愛蔵版】黒騎士物語【愛蔵版】感想
大戦末期を舞台に活躍する黒騎士中隊の物語。勝っても負けても後退に次ぐ後退、ソ連バグラチオンを前に必死の帝国を続ける末期独軍の絶望感が凄まじい。物語が終わりに近づくにつれて多くなっていく陰影、特に中隊再編からケーニッヒスによる突撃が敢行されるまでの膨大な量の書き込みには只々圧倒される。
読了日:1月7日 著者:小林源文
干物妹! うまるちゃん 2 (ヤングジャンプコミックス)干物妹! うまるちゃん 2 (ヤングジャンプコミックス)感想
きりえがいい塩梅
読了日:1月6日 著者:サンカクヘッド
〈図説〉ヨーロッパ地上戦大全―決定版 (歴史群像シリーズ)〈図説〉ヨーロッパ地上戦大全―決定版 (歴史群像シリーズ)感想
東はベルリンからモスクワ、西はライン川からノルマンディで繰り広げられた欧州戦線を12の戦いと50以上の作戦戦術で解説した本。各戦線は世界地図で確認出来る程度におおまかな地図で示されているので非常に見やすい。また、また作戦戦術の紹介ももモスクワ戦なら兵站、クルスク戦ならパックフロントという具合に各戦線の地理や状況に対応しているため戦略情報と連携できている。さすがにこれ一冊というわけにはいかないが、各戦線の状況をはじめて知るか、あるいはぱっと世界史的に見直すには最適。
読了日:1月3日 著者:
黒騎士物語外伝 (SEBUNコミックス)黒騎士物語外伝 (SEBUNコミックス)感想
黒騎士物語の前日譚。ツィタデレ作戦失敗後の戦況の中でイワン相手に男を見せるバウアーと愉快な仲間の物語。雪原を進みT-34/76を屠るパンター、被弾し四方八方に飛び散るソ連戦車、傾斜装甲に弾かれる砲弾等々、戦車の描写が一々かっこいい。個人的にはバウアーを求めて前線を訪ね歩く宣伝部隊の話が好み。
読了日:1月2日 著者:小林源文

読書メーター

 

1月の鑑賞メーター
観たビデオの数:48本
観た鑑賞時間:5156分

宇宙大怪獣ドゴラ [DVD]宇宙大怪獣ドゴラ [DVD]
昭和三十九年に007から影響を受けて制作された、と言われている作品(まだDr.NOしか公開されてない年なので暗黒街からの影響のが大きい印象):夏木陽介ダン・ユマの掛け合いはさておいて、空中への巻き上げ特撮が凄まじい。撓みながら中に浮き上がる若戸大橋筑豊炭田から巻き上げられる石炭は必見。 公開当時はオリンピック景気真っ盛りの時節、この映画でも博士が特急さくらに乗車する傍らで、何気なく筑豊炭田の廃坑が示唆されている。高度成長期を前にして失われていく風景を俯瞰的に切り取っているという意味でも貴重な映画。
鑑賞日:01月30日 監督:本多猪四郎
妖星ゴラス [DVD]妖星ゴラス [DVD]
昭和三十七年のアルマゲドン。燃え盛り迫る妖星ゴラスから乗り物ごと逃げてしまおう、という大味な設定ながら物語を作戦映画としてちゃんと完成させているのがすごい。黒板に示される計算式、その理論を実現せんがために急ピッチで南極に建設されるジェット噴射基地、衝突までのカウントダウン等々がたまらない。個人的には、作戦完了後の工員らの万歳三唱が好き。画面としてこれほど統制のとれたものは少ないと思う。(色々言われているけど、当時は会社設立とか業績達成とか何かあれば万歳してたので戦争と関連付けるには流石に無理があるかと)続
鑑賞日:01月29日 監督:本多猪四郎
銀魂 シーズン其ノ弐 07 【通常版】 [DVD]銀魂 シーズン其ノ弐 07 【通常版】 [DVD]
こち亀三十周年まゆぞん、二期振り返り(紅桜篇嘘予告)、柳生編、久兵衛登場。緑川のナルシストが生々しくて良い。
鑑賞日:01月28日 監督:高松信司
銀魂 シーズン其ノ弐 06 [DVD]銀魂 シーズン其ノ弐 06 [DVD]
カタクリメイド後編、定春発情、桂教習体験、キノコ狩り
鑑賞日:01月28日 監督:高松信司
マタンゴ [DVD]マタンゴ [DVD]
昭和三十八年版アナハタン。基本的には丁度十年前に公開された『アナハタン』と同じ共食い闘争が主筋で、ここでも水野演じる魔性の女を巡っての争いが描かれている。(このあたり非ホジスン的)佐原や土屋の痙攣演技が中々味わい深いが、その共食い闘争にきのこという一筋の抜け道を作っているのがこの作品最大の魅力。単なる外的として描かれがちな怪物を人間と生理的な繋がりを持つ者、共同体の破壊者として描かれているのが非常に面白い(この辺り不信を題材とした物体Xとも異なる)。きのこの抽象度の高さ(非自然)もあって特撮の水準も高い。
鑑賞日:01月28日 監督:本多猪四郎
銀魂 シーズン其ノ弐 05 [DVD]銀魂 シーズン其ノ弐 05 [DVD]
だんご早食い、飛ばし屋、入院、肝試し手伝い、カラクリ
鑑賞日:01月27日 監督:高松信司
銀魂 シーズン其ノ弐 04 [DVD]銀魂 シーズン其ノ弐 04 [DVD]
おかっぱ予言者、桂インタビュー、カブト狩り、あと、冒頭の紅桜篇のPVよかった。
鑑賞日:01月27日 監督:高松 信司
社長太平記 [DVD]社長太平記 [DVD]
昭和三十四年公開の社会派喜劇。戦記ブームに乗っかった作品で巡洋艦時代の階級が戦後の下着会社で逆転しているという設定。それぞれ軍隊経験を引きずっており、海軍キャバレーに入り浸る加藤大輔ニューギニア帰り)、社内でふと思い出したように軍隊言葉を喋くる小林桂樹支那帰り)など中々面白い。森繁演じる牧田二等兵がいまいち欠けるのだが、これは教練を拒否した戦前派の証か。
鑑賞日:01月27日 監督:松林宗恵
銀魂 シーズン其ノ弐 03 【通常版】 [DVD]銀魂 シーズン其ノ弐 03 【通常版】 [DVD]
シリアスに見えてギャグに見えてシリアスな紅桜篇。終盤にかかる珠羅がいい。
鑑賞日:01月26日 監督:高松 信司
海底軍艦 [DVD]海底軍艦 [DVD]
本多猪四郎大東亜戦争シリーズ転向編。ラバウルで南方作戦の失敗、モスラで南洋に散った英霊たちに黙祷を捧げた彼が、今度は「世界的見地」まで視野をを広げて超古代文明と対決する。容姿性格共に『日本のいちばん長い日』の小園大佐そっくりの男が、やはりここでも大東亜戦争を引きずっている。ただし、ここでは先に戦争映画からの離脱を果たした上原謙の説得、娘の涙によって敗戦を受け入れ、その力をムー大陸との対決に注ぐことで転向を果たしている。

 いまでこそ神宮寺大佐の態度は基地外に見えるが、この作品が公開された昭和38年当時、同じく大日本帝国に従事し敗戦を知らなかった小野田少尉フィリッピンでゲリラ戦を展開していた事を考えると、むしろ頭がおかしいのは冷静そっちのけで世界平和に貢献しようとする日本側とも思えてしまう。何にせよ、大東亜戦争の遺物を戦後も利用しようとしている辺り、かなり面白い映画である。
鑑賞日:01月25日 監督:本多猪四郎
モスラ [DVD]モスラ [DVD]
南の島から誘拐された小美人を蛾の幼虫が救い出す映画。前作ラドンと同じ空ものだが、原住民からの略奪と虐殺(さらばラバウルからの引用であり、後のピジン化したファロ島)、放射能に汚染された島(ゴジラ)が登場し、やや社会派よりの物語になっている。小美人誘拐と虐殺の末、追い詰められた島民の祈りがモスラの誕生へと接続されていく場面は本多的南洋の傑作。また、ビル群より背の低い幼虫がメインなだけあって、ビル群、ダムの破壊場面に迫力満点(ラドンの瓦嵐よりやや精密さに欠ける
鑑賞日:01月25日 監督:本多猪四郎
ゴジラ <昭和29年度作品> [DVD]ゴジラ <昭和29年度作品> [DVD]
水爆実験で生まれた怪獣が東京を襲う映画。ハリウッドで誕生した巨大な生物が都市を襲うという発想(キングコング等)に丁寧な理屈付けがされているのが印象的。誕生原因としての水爆批判(第五福竜丸事件)、疎開する都民、炎上する東京、それを知らせる無線、死傷者で溢れる病院(東京大空襲からの引用)が作品に恐るべきリアリティを与えている。素晴らしいのは前知識がなくてもそれなりに楽しめるところ。得体の知れない怪物が大戸島を襲い、東京を火の海にしていく様子は単純に恐ろしく、またそれ故に説明的な反戦映画以上の説得力を持っている
鑑賞日:01月25日 監督:本多猪四郎
火垂(ほた)るの墓 [DVD]火垂(ほた)るの墓 [DVD]
兎に角、節子がだんだんと衰弱していく様子が圧巻な映画。朦朧とおはじきを口に含む姿、儚い笑みはその画面だけでも強烈な力を持っている。物語は田舎の自治会(隣組)に溶け込めなかった海軍士官の息子幼女が自給自足に失敗するという話で戦争云々というよりはサバイバル映画、火垂るというよりは蝿の王墓。戦時を舞台にしている割りに憲兵に探りを入れられるというようなエピソードはなし、むしろ畑泥棒を見逃してもらっている辺り何で反戦映画として読まれるのかよくわからない。
鑑賞日:01月23日 監督:
銀魂 シーズン其ノ弐 02 [DVD]銀魂 シーズン其ノ弐 02 [DVD]
母ちゃんとホスト、お通一日署長
鑑賞日:01月20日 監督:高松 信司
銀魂シーズン其ノ弐01 【完全生産限定版】銀魂シーズン其ノ弐01 【完全生産限定版】
テコ入れ、隠し子、放火魔
鑑賞日:01月20日 監督:高松信司
激動の昭和史 沖縄決戦 [DVD]激動の昭和史 沖縄決戦 [DVD]
1971年に公開された八月十五日シリーズ第五弾。牛島中将、長、谷原参謀等の将官クラスの視点から沖縄戦の顛末を映像化。特攻、自決を悲劇として演出せず勇壮果敢に描いてるのは評価の分かれる所だが、事実存在し戦果を挙げた義烈空挺隊、雲流るる果て収録の詩、鉄血勤皇隊や一般将兵の奮闘を正面から描いているのはこの映画のみ。左右両方の政治主義的な浪漫主義を抜いて沖縄戦を描いたという意味ではかなり貴重な映画だといえる。

 ただし、この映画には歴史映画にはあるまじき致命的な欠陥がある。その最たるものが牛島中将はじめ参謀らの描写の足りなさ。欧州の解放などの映画を見ればわかるように、作戦司令部レベルの視点で戦を描く場合は地図による地形、部隊配置等の解説が全体の状況説明へとつながるわけだが、これが明らかに欠如している。そのた事前情報抜きに見ると勇壮(人によっては蛮勇)と悲劇に情報を分類する他に鑑賞態度をとることができない。(混沌とした戦場云々感想の原因)

 なぜこうも主軸のない映画になってしまったのか、というのもわからなくはない。この映画が公開されたのはあさま山荘事件の前年1971年、わだつみ像が引き倒された二年後のことで新左翼絶頂期の頃。わだつみのこえさえ破壊の対象となっていた頃に司令部の奮闘を描いた映画を公開すれば学生運動の的になることは避けられなかっただろう。

 悪くいえば槍玉にあげられることを避けた駄作、良くいえば回避行動をとったことで政治主義を脱した主筋なき映画。どちらともいえるが、最初にいったように事実、勇敢に戦った日本軍将兵を描いた作品としてサンプル的な価値はあると思われる。 削除

 

鑑賞日:01月19日 監督:岡本喜八
硫黄島からの手紙 [DVD]硫黄島からの手紙 [DVD]
硫黄島攻防戦を描いた映画、というよりは日本軍よもやま物語。海岸から掩蔽壕までの距離調査や土木作業の準備描写、壕からの掃射やおばけ臼砲等の映像は良かったが、割り振りがいまいち謎。摺鉢山は一瞬で陥落、夜襲ではわざわざ徒党を組むなどwikiレベルの史実、前作の父親たちの~の描写とも違う。また、暴虐な下士官、早い段階で自決を描いている割に本土思い出話や憲兵のちょっといい話に時間を割きすぎていて反戦映画としての体裁も保てていない。戦争の悲惨さを伝えるための作品と見ればそれまでだが、それにしても曖昧漠然すぎる。

 同じく島の攻略を描いた映画としては「沖縄決戦」がある。こちらは群像劇でかつ史実を時間通りに追うスタイルをとっており、そのため作戦映画として見やすいとはいえないが島を巡る攻防戦を描いた映画としてはこちらの方が質が高いと思われる。wikiによれば監督自身が「日本映画」と自負していたらしいけれども、悪い意味でそうなってしまった感がある。 削除

 

鑑賞日:01月18日 監督:クリント・イーストウッド
父親たちの星条旗 (特別版) [DVD]父親たちの星条旗 (特別版) [DVD]
摺鉢山に打ち立てられた星条旗の意味が最前線と米本土で如何に違ったかを描いた映画。本土攻略の資金集めに奔走する政治屋、歓声をあげる一般市民、その最中で“英雄”が苦悩するという図式が良い。図自体はスキャンダル系の延長だし、権力に踊らされる最前線の兵士という構図も敗戦国で延々と描かれてきたものだが、これを「正義の戦い」として継承してきた米国で映像化したというのが興味深い。太平洋戦線の象徴ともいえる硫黄島星条旗に疑問を呈している辺が戦勝国独特の視点で良かった。
鑑賞日:01月17日 監督:クリント・イーストウッド
地獄の戦場 [DVD] FRT-299地獄の戦場 [DVD] FRT-299
1951年制作の(たぶん)硫黄島攻防戦を描いた映画。中隊に大損害を与えた日本軍の噴進砲の発射位置を特定すべく派遣された隊の物語で、おそらく米軍側からロケット砲の驚異を描いた唯一の作品。噴進砲によって釘付けにされる兵はもちろん、塹壕からの機銃掃射や木のくぼみから狙撃してくる卑怯な日本兵描写があるのが印象的。初っ端から海兵隊賛歌が流れるものの隊の損害は洒落にならないレベル、遺書の類も日本軍の犠牲を乗り越えて云々な方向で昨今のバンザイアタック系よりも戦闘の複雑さ、悲惨さを示しているのは興味深い。
鑑賞日:01月16日 監督:ルイス・マイルストン
太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男- スタンダードエディション [DVD]太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男- スタンダードエディション [DVD]
サイパン玉砕から大場隊降伏までを描いた映画。冒頭の総攻撃、終盤の歩兵の本領は勢いがあってそれなりに良かったが、それ以後は状況描写が筋に追いつけてない。特に軍民の玉砕後とは思えない贅沢かつ綺麗な生活、知日派の余裕ある振る舞いは主筋である投降の持つ意味さえも引き裂いており粗筋をwikiで読んでいるような気分になってきた。竹野内豊演じる大場栄なんかはテキパキといい演技をしていたし、作品全体のディテールは中々のものだったが肝心なところが抜けている。演出のしようによってはかなり盛り上がる史実なだけに残念。
鑑賞日:01月14日 監督:平山秀幸
シン・レッド・ライン [DVD]シン・レッド・ライン [DVD]
米軍側から観たソロモン諸島ガダルカナルの戦い。自然に隠れて死を迫ってくる「客体としての日本軍」と戦いながら、延々と思索し続ける「主体としての米兵」というかなり奇妙な構図の映画だが、これが妙な塩梅で成功している。塹壕や林から狙撃してくる「卑怯な日本軍」の歯をペンチで抜いたり、激情に任せて捕虜を撃ち殺す「鬼畜米兵」。自然と一体化した“客体”なら屠殺も許されるという自然哲学的な論理を展開することで、倫理的なバランスをとっているところなんか凄すぎる。
鑑賞日:01月14日 監督:テレンス・マリック
【通常版】 THE PACIFIC / ザ・パシフィック コンプリート・ボックス [DVD]【通常版】 THE PACIFIC / ザ・パシフィック コンプリート・ボックス [DVD]
太平洋戦線を舞台にしたBOBの亜種。ジャングルの過酷な環境、艦砲射撃で砂丘と化した戦場等々の情景再現はされているが、肝心のドラマが「祖国のためにジャップを残虐な方法で屠殺する米兵」の路線で終わっている。ガダルカナルもペリリューも硫黄島もバンザイアタックでバタバタと死んでいく日本兵と彼らへの虐待がでてくるばかりで地下陣地やジャングル戦の恐怖感といったものがまるでない。シンレッドラインやナム戦映画で鬼畜米兵やゲリラの恐怖を描いてきた米国とは思えない愚作。
鑑賞日:01月13日 監督:
太平洋の嵐 [DVD]太平洋の嵐 [DVD]
飛龍乗艦の雷撃屋から見た真珠湾作戦、ミッドウェー海戦。戦前から続く航空特撮の完成形とも言うべき作品で、停泊する連合艦隊や空母の回避行動等々の存在感は群を抜いている。また、佐世保を出港する際の段取り(艦橋⇒機関室)にゆっくり時間をとっていたり、沈没時の描写に隔壁を閉じて乗員を締め出しているのが印象的。

 脚本に橋本忍が参加しているとのことだが、それを思わせる場面がない。急な招集による結婚式の中止のように橋本を思わせる場面もあるが、銃後の妻の教訓を示す以上の演出になってない。むしろ、戦場の夫、銃後の妻という構図は国策映画のそれに近い。ミッドウェイ以後は失敗をひた隠しにする軍部、負け戦の現実など真珠湾作戦までの高揚感を吹き飛ばす描写がちらほらしているので、その辺の悲壮感は橋本忍っぽい。

鑑賞日:01月13日 監督:松林宗恵
捕虜大隊 シュトラフバット BATTLE 5 [DVD]捕虜大隊 シュトラフバット BATTLE 5 [DVD]
貯蔵庫篇後半。打ち切りかと疑わせる程度にあっけない保安隊のお弔いだが、前回の独ソ兵の姿を思い浮かべると涙が止まらない。
鑑賞日:01月12日 監督:
捕虜大隊 シュトラフバット BATTLE 4 [DVD]捕虜大隊 シュトラフバット BATTLE 4 [DVD]
ステファノビッチ収容と貯蔵庫発見。保安隊の鼻が疼き、自白強要がはじまる。貯蔵庫発見話はラムを酌み交わし煙草燻らす独ソ兵がいい味を出している。何よりステファノビッチの帰還祝いというのがいい。
鑑賞日:01月11日 監督:
捕虜大隊 シュトラフバット BATTLE 3 [DVD]捕虜大隊 シュトラフバット BATTLE 3 [DVD]
漢グリモフ物語と強姦事件の顛末。反ソドラマとはいえ占領地で目を光らせる保安隊は一見の価値有り。あと、機関銃神父登場。「祖国のために戦うことを神は禁じておられない」
鑑賞日:01月11日 監督:
銀魂12銀魂12
鑑賞日:01月11日 監督:高松信司
銀魂11銀魂11
鑑賞日:01月11日 監督:高松信司
捕虜大隊 シュトラフバット BATTLE 2 [DVD]捕虜大隊 シュトラフバット BATTLE 2 [DVD]
第五話 束の間の休日。風呂から芋、女まで至れり尽くせりの宿でのんびり日和。場所が普通の民家というのが興味深い。やはり独軍とは違い祖国防衛のために戦っている戦士を題材にしているからこそできた描写だろう。

 第六話 五話で出発した偵察部隊の顛末。BOBでも同様のエピソードがあるが、本作ではソ連兵と独軍兵が博打で盛り上がるエピソードがあり、随分と毛色が違う。特に賭博屋が敵兵に巻き上げられるという構図は戦勝国ソ連と敗戦国ドイツという構図をひっくり返す程の価値がある


鑑賞日:01月11日 監督:
捕虜大隊 シュトラフバット BATTLE 1 [DVD]捕虜大隊 シュトラフバット BATTLE 1 [DVD]
前線の訳あり者や囚人がステファノヴィッチ少佐指揮下に集められる第一話。傷だらけで収容所から逃げてきた者、刑務所で囚人らの指揮をとっていたボス、大粛清で逮捕された政治犯、ホロドモールで自暴自棄になり罪を犯した者。彼らの種々のざわめきが自然に軍歌「聖戦」合唱へと変わっていくラストは圧巻。

 第二話初陣 高地奪還を命じられるもその道は地雷道。作戦前に工兵による撤去が命じられるも命令の行き違いで埋められたまま、懲罰中隊は突撃することになる。次々と地雷の餌食となっていく中隊の面々、恐慌状態に陥り督戦隊の餌食となる者、屍を越えて高地を占領し独兵の所持品を漁る者、敵も味方も神もなく、兎にも角にも泥臭い。彼らの飲む酒からはオーデコロンの匂いがする。

 第三話 一日分の食料と百キロの行軍。飢えた兵らは輜重兵を襲撃しウォッカ五本と食料を得る。それがただで済むはずもなく、代償として懲罰中隊は政治将校の介入を許してしまう。実行犯は口を閉ざし、ランダムに選出された五人の兵隊も結局は逃亡過程で射殺されてしまう。襲撃事件に対してレニングラード包囲戦が引き合いに出されているのが興味深い。

鑑賞日:01月11日 監督:
捕虜大隊 シュトラフバット DVD-BOX捕虜大隊 シュトラフバット DVD-BOX
懲罰大隊(史実では懲罰中隊のが状況は近いらしい)を描いた作品で、いわばソ連兵隊やくざ。後方から機銃を突きつけられながらも母なる大地のために命をかける隊員らが異様な雰囲気を醸し出しているのが良い。各々の経歴も特徴的で大粛清で逮捕された政治犯から強盗で逮捕された刑事犯までが揃っている。そんな異様な集団ながら、きちんとそれを束ねる存在としてステファノヴィッチを描ききっているのは一種の奇跡だといえる。bobと違って硝煙臭さは足りないかもしれないが、この作品には本物の血と泥が通っている。傑作。
鑑賞日:01月07日 監督:
銀魂  13<最終巻> [DVD]銀魂 13<最終巻> [DVD]
へどろ、かんけり、博打
鑑賞日:01月06日 監督:
銀魂 09銀魂 09
ジャスタウェイ、万事屋再建築、新八ネカフェ
鑑賞日:01月06日 監督:高松信司
スターリングラード [DVD]スターリングラード [DVD]
反ソブームに乗っかったFPS風狙撃映画。金がかかっているだけあって、ヴォルガ川の輸送船や督戦隊監視下の理不尽な突撃等々の悲劇がダイナミックに演出されている。FPS風の狙撃場面もゲーム的な臨場感があって王道的な面白さがある。政治将校が幅をきかせ、時には背後から機銃掃射を行う残虐赤軍もなかなか解りやすく描けていて、反ソプロパガンダとしてもよくできていると思う。退役軍人が意見書を提出するのも納得。あと、エド・ハリス演じる吊るしちゃうよおじさんがかっこよすぎる。
鑑賞日:01月06日 監督:ジャン=ジャック・アノー
ヒトラー~最期の12日間~スタンダード・エディション [DVD]ヒトラー~最期の12日間~スタンダード・エディション [DVD]
ベルリンのいちばん長い日。長らくソ連映画で描かれ続けてきた戦略家ヒトラーの像に民間人、ベルリン市民の眼差しを足した作品。戦略的失敗を将軍に押し付け、エヴァの殺害の容疑者扱いだった彼にも秘書を出迎える程度の温かみがあったように描いているのが印象的。ブルーノ・ガンツの演技は流石というべしろもので、特に右手を震わせながら支離滅裂な命令を下す様子は圧巻。個人的にはナチ流ダーウィニズムを民間人にも適応し、敗戦に際してはベルリンとともに死ぬべきと語っているのが興味深かった。
鑑賞日:01月05日 監督:オリヴァー・ヒルシュビーゲル
ヨーロッパの解放III オーデル河大突破作戦 ベルリン大攻防戦 [DVD]ヨーロッパの解放III オーデル河大突破作戦 ベルリン大攻防戦 [DVD]
第四部 「ベルリンの戦い」 三月二十九日に開始されたベルリン総攻撃。史実通り、オーデル川流域の闇夜をソ連戦車軍の探照灯が真っ赤に染めつ前進していく様子は圧巻。ソ連軍のオーデル川越えを聞いて怒鳴り散らし、春の目覚め作戦に失敗したディートリヒの勲章を剥ぎとる総統、ルーズベルト死すの報を受けて総統地下壕でワインを振舞うゲッペルス。末期独軍のロマンここにあり。

 後半はソ連ヒトラー最後の12日間ともいうべきもので、総統地下壕で起こった一連の出来事が描かれている。ただし、独版のそれとは違って地下壕の外で起こった出来事(動物園、議事堂陥落)とリンクしている。廃墟と化していくベルリン市街、砂塵を巻き上げる野砲の噴煙、T-34/85が路面電車を踏み潰しながら前進していくのに合わせるように自殺するヒトラーの何と哀しいことか。
鑑賞日:01月05日 監督:
ヨーロッパの解放II 大包囲撃滅作戦 [DVD]ヨーロッパの解放II 大包囲撃滅作戦 [DVD]
第三部 「大包囲撃滅作戦」 バグラチオン作戦発動、中央軍を包囲殲滅しミンスクハンガリーポーランドへ雪崩込む様子が描かれる。ボルイスクにおける湿地帯に丸太を敷いての強行突破が空前のスケールで再現。また、シュタウフェンベルクによるクーデターも描かれている。例のごとくワルシャワ蜂起について触れられてないが、同時に“解放”も描かれていない。 削除 
鑑賞日:01月05日 監督:
ヨーロッパの解放 I クルスク大戦車戦 ドニエブル渡河大作戦 [DVD]ヨーロッパの解放 I クルスク大戦車戦 ドニエブル渡河大作戦 [DVD]
第一部 「クルスク大戦車戦」ソ連映画にしては珍しく冒頭は作戦映画のよう。『聖戦』にあわせて流れる武器の生産、輸送場面、ティーガーの貫通試験に驚き作戦の延期を主張するヒトラー、前年のハリコフ奪回が忘れられず怯えるスターリンなど双方の戦況分析が一応だが挿入されている。これは地図をなぞるだけだったシリーズとしては珍しい描写だった。また、押し寄せる独軍戦車、超低空で援護する独軍機、それらを迎え撃つ対戦車砲群は圧巻。パックフロントとまではいかないものの、対戦車砲がズラッと並んでいる光景は規模の大きさ、対戦車戦の雰囲

 第二部 「ドニエプル渡河大作戦」 キエフ前面に広がる東方の壁ドニエプル川を巡る戦い。ということになってはいるが、国策映画のよくある事情のせいか降下作戦の失敗等は描かれず川を挟んでの砲撃戦、二個師団による陽動が描かれる。

 エピソードに乏しいかというとそうではなく、渡航作戦以外に膨らみを持たせている。ツィタデレ作戦の成功を受けて活動が盛んになった(とされる)赤軍パルチザン、幽閉されたヒトラーの盟友ムッソリーニとスコルツェニーに救出劇などはエピソードの面白さに加えて再現度の高さに驚かされる。 

鑑賞日:01月05日 監督:
戦争のはらわた~Cross of Iron~ [DVD]戦争のはらわた~Cross of Iron~ [DVD]
小さなハンスにあわせて山を登るヒトラーユーゲントにはじまるシュタイナー軍曹の仇討物語。物語自体は彼馴染みの戦友愛と仇討なのだが、その設定や演出が恐ろしくうまい。オープニングで提示される戦争と兵士を育てた鉄と鉤十字、その信奉者ユンカーと名誉欲に巻き込まれて殉じた戦友、その仇討に向かうシュタイナー。キーゼルと対峙した時に挿入される戦友らの笑顔が何とも哀しい。西部劇で培った硝煙魂も健在で、リズミカルな迫撃砲の音と共に突っ込んでくるソ連兵、南露の砂塵で燻ったよになっている塹壕にはむせざるおえない。
鑑賞日:01月04日 監督:サム・ペキンパー
有頂天家族 (The Eccentric Family) 第一巻 (vol.1) [Blu-ray]有頂天家族 (The Eccentric Family) 第一巻 (vol.1) [Blu-ray]
鑑賞日:01月02日 監督:吉原正行
有頂天家族 (The Eccentric Family) 第七巻 (vol.7) (最終巻) [Blu-ray]有頂天家族 (The Eccentric Family) 第七巻 (vol.7) (最終巻) [Blu-ray]
鑑賞日:01月02日 監督:吉原正行
有頂天家族 (The Eccentric Family) 第六巻 (vol.6) [Blu-ray]有頂天家族 (The Eccentric Family) 第六巻 (vol.6) [Blu-ray]
鑑賞日:01月02日 監督:吉原正行
有頂天家族 (The Eccentric Family) 第五巻 (vol.5) [Blu-ray]有頂天家族 (The Eccentric Family) 第五巻 (vol.5) [Blu-ray]
鑑賞日:01月02日 監督:吉原正行
有頂天家族 (The Eccentric Family) 第四巻 (vol.4) [Blu-ray]有頂天家族 (The Eccentric Family) 第四巻 (vol.4) [Blu-ray]
鑑賞日:01月02日 監督:吉原正行
有頂天家族 (The Eccentric Family ) 第三巻 (vol.3) [Blu-ray]有頂天家族 (The Eccentric Family ) 第三巻 (vol.3) [Blu-ray]
鑑賞日:01月02日 監督:吉原正行
有頂天家族 (The Eccentric Family) 第二巻 (vol.2) [Blu-ray]有頂天家族 (The Eccentric Family) 第二巻 (vol.2) [Blu-ray]
鑑賞日:01月02日 監督:吉原正行
スターリングラード [DVD]スターリングラード [DVD]
スターリングラード従軍記。北アフリカで腕をならした精鋭達が東欧の寒さと飢え、そしてソ連兵に蹂躙される。南国で鍛えられた肉体と笑顔が母なる大地と触れ合うことで青白く歪み、ついには命をも奪っていく様子は圧巻。

 独ソ戦を描いた映画の中でも飛び抜けて美しい作品で定番のトラクター工場を巡る激戦から市外の広漠とした母なる大地に至るまで否応なしに脳裏に焼きついてくる。赤煉瓦の山に突き刺さった配管、そこから吹き出す炎は市街戦のリアルと同時に彼の地が地獄そのものであったことを象徴的に伝えてくれる。赤煉瓦の死闘は後に2001年版のスターリングラードでも迫力いっぱいに描いているが、この作品ほど残酷に描くことはできていない。

 

鑑賞日:01月01日 監督:ヨゼフ・フィルスマイアー
壮烈第六軍!最後の戦線 [DVD]壮烈第六軍!最後の戦線 [DVD]
ミンスクはまだ平穏だったーにはじまる第六軍始末記。スターリングラード近郊のノルウェー軍に配備された主人公が第六軍に編入され独軍の消滅を見届けるという構成になっており、スターリングラード戦の特徴を戦史的におさえているのが特徴。要所にはニュース映画から引用した戦車や野砲の映像がはめ込まれ映画の雰囲気を高めているのが面白い。歩兵、戦車、砲が崩壊した工場地帯で入り乱れる(週間ニュース的な)風景が印象的。古典ながら不思議な味をもった作品で、93年にリメイクされた今もなお価値ある作品だと思う。
鑑賞日:01月01日 監督:フランク・ヴィスバール

鑑賞メーター

 

1月のゲームメーター
やったゲームの数:1本
やってたゲームの数:1本

▼やったゲーム
GADGET ガジェットGADGET ガジェット
オーウェル的退廃感をまま再現したようなディストピア的雰囲気に満ち溢れている作品。殆ど無音で機械音のみが響く駅構内、ぽつぽつと佇む無表情な人々が共産圏を思わせる。しかし、走っている機関車はS1やマラード号のような欧米型。コミュニズムの支配下に置かれたロンドンが舞台の1984を思い出さずにはいられない。  物語は物理世界からの離脱を図る話とも、センソラマを用いた反動分子の再教育とも読めるマルチエンディングだった。
クリア日:01月05日