2013年度読書鑑賞ベスト
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有頂天家族 (The Eccentric Family) 第一巻 (vol.1) [Blu-ray]
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有頂天家族 PV [Uchouten Kazoku] - YouTube
面白き事は良きことなり
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THE TATAMI GALAXY-NoitaminA Animation-【Fuji TV ...
非モテ三回生にしてインドアという絵に書いたようなダメ京大生の奮闘記。太陽の塔の主人公(23歳休学)ほど絶望的ではなく、かといって巻き直しを図るには遅すぎる三回生という独特な状況を描いている。 第四章に気をとられて、人間のちっぽけさだとか幸せだとか高尚なことが主題になっているように錯覚してしまうが、自らの行動を「見るに耐えない」と自覚しつつ断罪するような弄れたニヒリストがそんなことを考えるわけもなく、結局の所卒論執筆中にデータの少なさに気づいて自暴自棄になる四回生の如き阿呆の血のしからしむるところなのだろう
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モンティの功名心の下に決行されたマーケット・ガーデン作戦を描いた英仏の歴史絵巻。戦勝国側が製作した映画としては珍しく連合側の負け戦を描いた良心的な映画(しかも、かなり丁寧)。無謀な橋頭堡確保命令の下で死んでいく米英兵の姿が哀しい。
前半は作戦映画のテンプレ通りに準備描写からはじまるのだが、機甲部隊の配備情報が決定的に欠落していたり、通信機の技術的欠陥が明らかになったりと画面に漂う雰囲気がやたらと不気味で面白い。ブラウニング中将にダーク・ボガードを配置しているのも中々。
群れで押しかけんとする機甲部隊も凝っている。特にイージーエイトのエンジンスタート、それを合図にぞろぞろと隊列を組んで走っていく戦車群は俯瞰描写のツボを見事に捉えている。輸送機が離陸する場面もグライダーの牽引ロープを段取りとして挿入していてテンポに変化をもたせていて心地よい。
戦勝国の解像度の高い戦争映画はプライベートライアンだけ、なんてことはなく三十年以上前にイギリスはこの映画のナイメーヘンで屠殺されていく連合軍をやっていたというのはけっこう重要なことっぽい。
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HELLSING OVA VIII Blu-ray 〈通常版〉
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第三帝国残党の英国討伐、カトリック司教によるルターとピウス十二世の後始末、それぞれがやり残したことをやり尽くし、ヴァルナ十字軍以来の戦争の歴史がテムズ川を遡り埒をあける。立ちはだかるは聖遺物。 白人共が打ち合い殴り合い殺し合う姿がとにかく綺麗。歴史と伝統に裏打ちされたマクスウェルのプロテスタント皆殺しも中々。
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ある意味でぱにぽにを代表している『癒し系魔法少女ベホイミ』が収録。物語性が破綻した日常系の記号アニメと物語性あってこその魔法少女が同じフレームで動き回る。一応、ハッピーエンドなのだがベホイミの失ったものを考えると涙が止まらない。