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印象 2013/06/01-

オールタイムベスト http://efnran.hateblo.jp/entry/2016/01/01/000000

(投降し忘れてた)10月のまとめ

印象度順

 [1]

パピヨン-製作30周年記念特別版- [DVD]パピヨン-製作30周年記念特別版- [DVD]
マックイーン主演の[脱走映画]。マックイーンとホフマンのズタボロになった肉体と歪に歪んだ表情が異様な雰囲気を漂わせ、物語の殆どを食い尽くしてる。ケツの穴に筒を各仕込み、虫を食い、食べるための奥歯をも失い、髪を真っ白に染めて自由を目指す二人の前には唖然とする他ない。大脱走のような緻密に作戦を組み立てることはしないが、その大雑把な行動が逆に作品の束縛感と解放感を引き出していて素晴らしい。灼熱の南米を思い起こさせるゴールドスミス作曲のサントラも良かった。
鑑賞日:10月14日 監督:フランクリン・J・シャフナー


Papillon(1973) - Theme from Papillon - YouTube

[2]

METAL GEAR SOLID 2 SUBSTANCE

METAL GEAR SOLID 2 SUBSTANCE

鈴木光司のループ系メタフィクション。冒頭の二十螺旋やDNA構造図に見立てたマンセル要塞等々、分子生物学からの引用をこれほど視覚的に活用した作品を他に知らない。メタメタしい展開、演出も抽象性の高い舞台に相応しい出来で、かなり楽しめた。 


Metal Gear Solid 2 Opening - YouTube

[3]

記録写真 終戦直後〈上〉―日本人が、ひたすらに生きた日々 (カッパ・ブックス―名著復刻シリーズ)記録写真 終戦直後〈上〉―日本人が、ひたすらに生きた日々 (カッパ・ブックス―名著復刻シリーズ)感想
[卒論用]陸軍士官学校在学中に終戦を迎えた三根生久大編集の終戦写真集。上巻は玉音放送下の日本の風景が集められている。引き降ろされる日の丸、東京を闊歩し、特殊慰安婦の前に並ぶ米軍、廃棄された兵器等々の疲弊しきった日本の惨状が生々しい。個人的には昭和二十年九月に三八式を肩に下げながら巡回する憲兵の写真が興味深かった。

読了日:10月19日 著者:三根生久大

[4]

江分利満氏の優雅な生活 [DVD]江分利満氏の優雅な生活 [DVD]
喜八作品の中ではいちばん切実な映画だと思う。前日譚の『最後の早慶戦』が思い出の直球勝負、チャールストンが諦念のなかにあったのに対して、この映画はまだ戦中派として体験を処理しようとする意気込みが感じられる。特に最後の十数分を戦争体験の継承問題、もとい小林桂樹の管に費やしているのは恐ろしい。
鑑賞日:10月22日 監督:岡本喜八


木下保 指揮 「おう雲雀」 高野辰之 作詞 Lerchengesang - YouTube

[5]

帝王の殻 (ハヤカワ文庫JA)帝王の殻 (ハヤカワ文庫JA)感想
環境管理型権力を私小説的に描いた作品。記憶の外部化や人生相談(自己決定の委任)といった餌をにつられて機械のいいなりになっていく人々の様子が印象的。PABと信者たちの会話は1984のようにNewspeakや弾圧を運用するまでもなく、個人の判断機能を操作(支援)するだけで居心地のよい(管理)社会を実現できることを教えてくる。ついでに恒巧のような愛憎劇、性行為を演じることができないことも。ハーモニーの作中の「優しい管理社会」に通じるものがあるディストピア小説だった。
読了日:10月6日 著者:神林長平

 その他まとめ

 

2013年10月の読書メーター
読んだ本の数:11冊
読んだページ数:3705ページ
ナイス数:6ナイス

図解 ハンドウェポン (F‐Files No.003)図解 ハンドウェポン (F‐Files No.003)感想
フィクションに登場する銃火器を理解するための本。知識を仕入れるための本というより作品に登場する武器の役割や意味を解説しており、水面下に沈んだ弾はどこへ飛んでいくのか、カーチェイス中の銃撃はどういう仕組みになっているのか等々の小ネタが満載。もちろん、基本的な銃の構造も抑えてはいるが、最低限なので割り切る必要がある。空き時間に読むにはちょうどいい構成になっているのでネタ探しに読むにはとてもいい本だと思う。
読了日:10月24日 著者:大波篤司
図解 ガンファイト (F-Files No.034) (F‐Files)図解 ガンファイト (F-Files No.034) (F‐Files)
読了日:10月22日 著者:大波篤司
記録写真 終戦直後〈下〉―日本人が、ひたすらに生きた日々 (カッパ・ブックス―名著復刻シリーズ)記録写真 終戦直後〈下〉―日本人が、ひたすらに生きた日々 (カッパ・ブックス―名著復刻シリーズ)感想
上巻は戦後復興。殻をかき集めて巻き直した煙草、廃材を利用した机椅子と文字通り「瓦礫から作り直された日本」が写っている。まだまだ復員姿が珍しくない時代でデモ行進にもその姿を見ることができる。二十年後、行進の先頭をいく人々が学生へと交代していくことを考えると中々感慨深い。
読了日:10月21日 著者:三根生久大

Cinematrix: 伊藤計劃映画時評集2 (ハヤカワ文庫JA)Cinematrix: 伊藤計劃映画時評集2 (ハヤカワ文庫JA)感想
伊藤計劃の映画評集。本読みが忌み嫌うブレランやらサイバーパンク系映画の読み方からハリウッド映画への没入方法まで教えてくれる良心を持った珍しい本。客観的な感想の存在を否定し、同時に安易な感想を怠惰と片付け、その上で自分の印象を他人にどうやって伝えるか永延と苦心する姿は虐殺器官の主人公そのもので、何やら妙に興奮したり感動させるものがある。 ただ、好きな映画に対する解像度はやたらと高いのに、嫌いな作品や思想の話になるとになると、途端に(相対性を捨てた)独善へ逃げるのは何故なんだろうな。
読了日:10月18日 著者:伊藤計劃
Running Pictures: 伊藤計劃映画時評集 1 (ハヤカワ文庫JA)Running Pictures: 伊藤計劃映画時評集 1 (ハヤカワ文庫JA)感想
嫌いな映画と嫌いなジャンルへの態度にやたら温度差があるところが、ある意味この人の限界だったんだなぁ、とファイトクラブの評を読みながら思った。
読了日:10月16日 著者:伊藤計劃
シャドー81 (ハヤカワ文庫NV)シャドー81 (ハヤカワ文庫NV)感想
ナム戦末期が舞台の変なハイジャック小説。犯人の倫理観がごちゃごちゃとまとまりがなかったり、政府高官が素っ頓狂だったりと如何にもな70年代末期のいい味がでている。それでていて、後始末のためにアジアへ飛ぶ主人公の一人等々ナム戦を仕掛けとして利用する輩なんかもでてきて、ナム戦経験者の小説としては明るく楽しい。プロットの単純さもあってやたらとテンポもよろしく、映画鑑賞感覚で読める。 しかし、武器を奪取して脅しをかける展開といい、肝心の戦闘機が秘密兵器めいていたりするところはサンダーボ
読了日:10月15日 著者:ルシアンネイハム
僕が愛したMEME(ミーム)たち いま必要なのは、人にエネルギーを与える物語(ミーム) (ダ・ヴィンチブックス)僕が愛したMEME(ミーム)たち いま必要なのは、人にエネルギーを与える物語(ミーム) (ダ・ヴィンチブックス)感想
MGSの作者小島秀夫のエッセイ集。自分と物語の関係が如何様に結ばれ、印象として残っているか、読書屋なら誰もが感じたことがある感想が詰まっている。作品の内容にはできるだけ踏み込まず、自身の感想を中心にしているため読書屋でなくてもすらすらと読めるるのが良い。内容には関係ないが、題名、本文に登場するミームなる概念はドーキンスらが提示している概念とはまるで違う。提示しようとしている概念は面白いが、このままだと誤用にしか見えないので別の言葉を使った方がよかったのではないか。
読了日:10月11日 著者:小島秀夫
膚(はだえ)の下膚(はだえ)の下感想
人造人間の自己形成小説、地球復興計画の核心である慧慈理論について描いた物語。電気羊等々の作品で描かれ続けてきた「人間と非人間の確執」を神林流の混沌とした方法で掘り下げていて非常に面白かった。人造人間としての自決や創造主としての自覚等々の視点からアプローチしていく様子は圧巻(多少、癖があるが) また、三部作最後の作品とあって、詩的に描くことで何だかんだとはぐらかしていた部分、特に機械人絡みの話やエンズビルの部分を埋めてくれている。
読了日:10月11日 著者:神林長平

僕の体の70%は映画でできている―小島秀夫を創った映画群僕の体の70%は映画でできている―小島秀夫を創った映画群感想
(良い意味で)大仰なゲームをつくる人の仰々しい映画評論。批評家のように一定の価値基準に基づいて評論するのではなく、ゲーム屋に引用できそうな仕掛けやデザインに焦点を絞っているのが非常に面白かった。変に文芸映画に手を出していないのも良い。そんなに映画をみない人でも、この本を片手にレンタル屋へ行き彼の視点に立って観れば、まずハズレを引くことはない。 個人的には本に詰まっている映画のほぼ全てがハリウッドのアクション絡みの映画なので、「僕の体の70%」は映画ではなくハリウッド映画として欲しかった。欲張り過ぎかもしれ
読了日:10月5日 著者:小島秀夫

重要度

 

10月の鑑賞メーター
観たビデオの数:17本
観た鑑賞時間:1906分

さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち~【劇場版】さらば宇宙戦艦ヤマト~愛の戦士たち~【劇場版】
得体のしれない白色彗星なる敵(というより建築物)が醸し出す恐怖、絶望感が素晴らしい。沖田像前に集合する旧乗組員もなかなかいい顔つきをしている。理想主義に傾倒した展開や台詞の数々をテンプレとして割り切って見る必要があるけれども。
鑑賞日:10月31日 監督:
ガールズ & パンツァー 2 (初回限定版) [Blu-ray]ガールズ & パンツァー 2 (初回限定版) [Blu-ray]
弾種を描き分けてたり一々芸が細かい。あと、クルセイダーの存在にコメンタリーで気がついた。
鑑賞日:10月31日 監督:水島努
うる星やつらDVD vol.5うる星やつらDVD vol.5
ラン初登場、四次元カメラ回
鑑賞日:10月29日 監督:
うる星やつらDVD vol.4うる星やつらDVD vol.4
面堂、弁天登場。相変わらず山場で話をぶった切るので笑いが止まらない。自家用重爆撃機とは
鑑賞日:10月29日 監督:
男たちの挽歌 デジタル・リマスター版 [DVD]男たちの挽歌 デジタル・リマスター版 [DVD]
香港製任侠映画。複雑な感情を持たない友情馬鹿ばかりなのが逆に清々しくていい。特に親殺しを恨み、警官を夢見る弟キットの鬱陶しさをも兄弟と友情の名のもとに正当化してしまう薄具合が楽しかった。
鑑賞日:10月26日 監督:ジョン・ウー
ガールズ&パンツァー (初回限定生産) 1 [Blu-ray]ガールズ&パンツァー (初回限定生産) 1 [Blu-ray]
ミリタリーコメンタリーが(連合側の)戦車の話しかしてなくて笑う。タイフーン、もとい英空軍基地外の岡部氏をコメンタリーを招いたおかげで異様な雰囲気漂うコメンタリーに仕上がっている。これはこれで見もの。
鑑賞日:10月24日 監督:水島努

英霊たちの応援歌 最後の早慶戦 [DVD]英霊たちの応援歌 最後の早慶戦 [DVD]
出陣学徒壮行早慶戦に見せかけた早稲田卒の特攻隊始末記。特攻隊を描いた映画としてはやたら現実味のある作品で、特に体育会系の汗や文化系の感傷が戦場にまで持ち込まれる様子には感心させられる。海軍入隊後の鉄拳制裁も野球部の根性焼と重なる部分もあって、妙に生々しい。学生生活と戦場をここまでリンクさせた作品はこれの他にない。
鑑賞日:10月21日 監督:岡本喜八
ビルマの竪琴 [DVD]ビルマの竪琴 [DVD]
三國や西村など、戦中派を顔に刻んだような俳優の演技が素晴らしい。再び、この作品が映画化されたとしても、兵隊たちが水嶋を求めて駆け回る姿や、隊列行進で祖国へ向かう姿は再現できないだろう。
鑑賞日:10月20日 監督:市川崑
透明人間 [DVD]透明人間 [DVD]
小田基義の特撮SF映画。透明人間の存在確認と社会恐慌、それを利用するギャング集団と東宝特撮らしい社会風刺映画に仕上がっている。戦争に人生を狂わされた気弱な男を演じる河津清三郎が実に強烈。画を崩すほどに大根な河津だが、悲嘆にくれる今作の表情だけは格別で美しい。 余談 特撮映画の紹介本でこの写真を使っているものを何冊か見たことがあるけど、SFではなくSM映画にしか見えないよ。
鑑賞日:10月19日 監督:小田基義
北北西に進路を取れ 特別版 [DVD]北北西に進路を取れ 特別版 [DVD]
ヒッチコックのスリラー、サスペンス。あるいはゲーム映画。 主観カメラをつかった泥酔カーチェイス、広々としたトウモロコシ畑でのおいかけっこがかなり印象的。いまでは殆ど引用されない構図だからこれだけでも見る価値がある。 プロットはミステリーもどきのスリラー、サスペンス。常識的に観ればそうなるのだが、今風に観るとFPS映画にも観える。素早い場面転換といい、そのためだけの穴だらけのプロットといい一昔前のFPSっぽい。
鑑賞日:10月19日 監督:アルフレッド・ヒッチコック

ナイト・オブ・ザ・リビングデッド [Blu-ray]ナイト・オブ・ザ・リビングデッド [Blu-ray]
[脱走物]ゾンビ映画の基本といわれる作品で、受け継がれることになる要素をいくつも観ることができる。ラジオから小出しされ、肝心なところでぶつ切りにされる情報、傲慢だが臆病で役に立たないおっさん、挙動不審ながらも仕事をがんばりつつ最後にヘマをする若者、蘇り襲い来るかつての兄弟等々。カメラワークも丁寧でテンポも良いし今でも十分に通用する。
鑑賞日:10月09日 監督:
黄金の七人 [DVD]黄金の七人 [DVD]
[怪盗映画]神経を集中せず何も考えずプロットを楽しめる傑作。音楽から演出にいたるまでシンプルでオサレ。硝煙の類は一切描かず泥棒稼業とわいわいと背信をやるだけなのですごく目に優しい。
鑑賞日:10月08日 監督:マルコ・ヴィカリオ
ザ・ロック 特別版 [DVD]ザ・ロック 特別版 [DVD]
アルカトラズを舞台にした[潜入、反乱映画]。ベトナム戦争の英雄ハメル准将、元SASにしてフーバー長官の遺産を握る男、愛国心と戦友愛の間で揺れる准将等々、冷戦描写のエッセンスが詰まっていて素晴らしい。ベイ監督にしてはお涙頂戴愛国心押し付けもないし、さらっと楽しめる。、墓石への接吻からXYガス奪取へ一気にかけぬける冒頭は必見。
鑑賞日:10月07日 監督:マイケル・ベイ
ナバロンの要塞 コレクターズ・エディション [DVD]ナバロンの要塞 コレクターズ・エディション [DVD]
ギリシャ戦線ケロス島の巨砲破壊潜入作戦。
鑑賞日:10月07日 監督:J・リー・トンプソン
NHKスペシャル 映像の世紀 第1集 20世紀の幕開け [DVD]NHKスペシャル 映像の世紀 第1集 20世紀の幕開け [DVD]
NHKの[記録映画]パリ博の華やかなイメージが心地よい回だが、ビクトリア女王の葬儀の導入に漱石を引いてきたりトルストイの反戦論を挿入したり意図がいまいちわからない場面も多い。WW1も協商絡みの話をすっ飛ばして単純化してドイツを悪役に仕立て上げている等々から考えるに、歴史の流れがどうこうより民衆視点の悲劇を音楽に乗せて描こうとしているようにも見える。いっそのこと民衆の世紀とでもすればよかったのではないか。
鑑賞日:10月05日 監督:


鑑賞メーター

メダル・オブ・オナー 史上最大の作戦

 PC版をやったあとに手を出すと操作が恐ろしく難しく感じる。慣れればどうということはないのだけれど、最初がオマハ・ビーチだから挽肉にされながら練習しなきゃならないのが辛いところ。プライベートライアンの冒頭そのもののノルマンディーも楽しいが、操作性から言って後半のスパイごっこが一番楽しい。ビールの匂う酒場喧嘩は見もの。

メタルギア ソリッド 4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット(通常版)
展開と設定紹介、やたらと大仰で説教臭いムービーは健在。確かにアホくさいが、これくらい大げさじゃないとMGSじゃないだろうとも思う。ただ、余計なムービーが多すぎる。ゲーム的な時間割でつくった1カットをそのまま長いムービーに押し込んでるから無駄に尺を食っている感じが目立ってしょうがない。どうにかならなかったのか。シナリオについてはまた後日。

メタルギアソリッド インテグラル(BEST)

初プレイの時はいきなりビッグボスの遺体がどうのこうのと話がはじまって面食らった。親父殿から受け継いだ間違った配列(狐死)等々、後の作品へと続いていく設定のくみ上げ具合が素晴らしい。

ゲームメーター